2024年 10月 23日
Aさん(40歳代、運転手)は一か月前より腰痛、あるクリニックですべり症と診断された。 Bさん(80歳代)は1年前より腰痛、両下肢痛で歩行困難。すべり症、腰椎狭窄症と診断された。 Cさん(60歳代)は20歳代にすべり症と診断を受けたことがある。以来、慢性腰痛に悩んでいる。 このような症例はいくらでもある。本当にすべり症や狭窄症が痛みの原因だろうか。そのような診断をすることによって、かえって悪化しないだろうか。 私の診断は腸腰筋や腰椎起立筋、ハムストリングなどの筋筋膜性疼痛症候群だ。 すべりの発生頻度は予想より大きかった。(30%)腰痛の訴えは腰椎すべり群の方がむしろ少なかった。 背部痛の持続は対照群で65%であったに対し、X線群では74%であった。また、介入群(X線撮影群)では全体的に健康が悪化したと評価され、診察回数が増加した。9カ月時点でも、X線群の65%、対照群の57%に痛みが持続していた。 これは腰に限ったことではない。頚にも、膝にも、股関節などにもいえる。MRIにも言える。 詳しく検査をすれば痛みの原因がわかると思うのは患者だけではない。専門医もそう思っているみたいだ。 レントゲンは骨折の有無、悪性腫瘍、感染症、強直性脊椎炎など自己免疫疾患の発見には有用なんだが。
by junk_2004jp
| 2024-10-23 10:30
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