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心療整形外科

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2024年 12月 02日

慢性痛(線維筋痛症)の薬の使い方

201*年に先生に診ていただいた、Aです。その節は大変お世話になりました。あちこちの痛みの原因が分からず困っていたところ、先生に診ていただき線維筋痛症に近い状態という事で、サインバルタを処方してもらっていました。
コロナの感染拡大で通院するのが困難になってからは地元の整形外科に通院しています。あの時、先生に診ていただいて本当に良かったです。そうでなかったら、ここまで良くなっていないのは確かで、あのままずっと苦しんでいたかもしれません。ありがとうございました。
先生は私のような患者がサインバルタを止めるのはどのくらいまで回復した時だとお考えですか?
体はお陰様でだいぶ良くなり、2年半前から午後から半日だけですが毎日働いています。軽い痛みはほぼ毎日ありますが、何とかごまかしながら過ごしています。現在はサインバルタを止めて1年弱になります。痛みが強い時はロキソニンを飲んだり、貼り薬を貼ったりしていますが、ロキソニンは効かない事も多いです。
困っているのは、痛みが強くなって欠勤してしまったり、痛みに耐えながら仕事するのが辛いという事です。勤務時間をいずれは8時間に伸ばしたいと思っているのですが、家事もあるし、今の体の状態ではとても無理な話です。
サインバルタを止めるのが早かったのかな?と考え始め、加茂先生にお聞きしようと思いました。もう一つお聞きしたい事があります。冷房などで症状が悪化するのは治らないものですか?体が少しでも冷えてくると痛みが出ます。色々と対処してごまかしていますが、なかなか難しいです。


慢性の痛みは最近、「痛覚変調性疼痛」といわれています。

中枢(脳脊髄)が痛みに過敏になった状態です(中枢性感作)。脳が関係しますから、個人差が大きいですよ。

3か月痛みが続くと慢性痛に変化します。痛みは神経が圧迫を受けているからとか、軟骨がすり減っているとかで起こりません。ケガ、使いすぎ、ストレスが原因のことが多いです。

慢性化すると今の医学では完全に治癒することは困難になります。完璧を目指すよりうまく付き合っていくことです。

冷えないように注意しよう、睡眠、過労に注意しよう。音楽や軽い運動をしてリラックスしよう。

痛みは画像化したり測ったりできないので患者さんとの会話で二人で薬を決めます。薬の止め時は特に決めてはいません。

たとえば、サインバルタ2錠飲んでいたのなら、1錠にして見る、隔日にするとかします。

以下のような慢性痛の薬があります。それぞれの薬のミリ数も考慮します。重複してもいいですが最初からはやめた方がいいでしょう。

筋膜リリースガン(Amazonで5000円ほど)を使用して薬の量が減った人がいます。


  • アセトアミノフェン
  • トラマドール(ワントラム、ツートラム、トラムセット、トラマール)
  • サインバルタ、
  • リリカ、タリージェ
  • ノイロトロピン
  • ノルスパンテープ
  • 漢方薬(冷え)
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by junk_2004jp | 2024-12-02 00:56 | 慢性痛


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