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心療整形外科

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2024年 12月 19日

疼痛性障害

慢性痛は精神科的にいうと「疼痛性障害」だ。3か月後(損傷が治癒した後)も痛みが続くのは脳脊髄が痛みに過敏になるためで精神科の分野となるわけだ。

疼痛性障害とは、身体の一部もしくは複数の箇所が強く痛む状態で、身体的な原因がないか不釣り合いで、その痛みに対する懸念や過度の不安を背景に生活に支障を来している状態を指しています。
例えば、身体的な原因や既往があったとしても、現時点でのその人の病状を捉えるには不釣り合いなほど、強い疼痛症状を呈しているということが特徴です。
疼痛性障害では、多くは解剖学的にも解釈できうる痛みである「疼痛」のことでありますが、痛みのタイミングやとくに強さ、持続時間には心理的な要因が影響していることが特徴です。
痛みの強さは、治療を必要とするほどの強い痛みであり、生活を送るのに著しい苦痛・過度の懸念と心配に時間が費やされるなどの支障を伴います。
一般的な病院に通う人のうち、約3%の患者様が長引く痛みを訴え、1カ月に最低1日は痛みのせいでやりたいことができないというデータもあるほどです。


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慢性疼痛が精神疾患ということになると2300万人も精神疾患ということになるので、「強い疼痛」「生活に支障」「著しい苦痛、過度の懸念と不安」がキーポイントとなる。急性に起きることもある。

最近連続してこのような症例に会った。師走に多いのかも。


by junk_2004jp | 2024-12-19 23:04 | 慢性痛


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