2005年 09月 09日
腰痛や肩こりの原因に挙げられる、神経、関節、骨、筋肉、じん帯、軟骨などの要素がどのように関連しているのかを突き止めることができていない。その一方で、これまで問題とされてきた原因が、痛みと無関係であることすら明らかになってきている。例えば、腰痛などの筋肉、骨格の痛みを全く訴えない人にも、巨大なヘルニアが存在する症例はいくらでもあることがMRIによる研究から判明している。従来の医療だけでは立ちゆかなくなっているのだ。 このように考えると、医師にとっては、他の業者と差別化するためにも、腰痛や肩こりに対する診断のレベルを上げることが最大の課題といえるだろう。さらに、治療においても、これまでの手術偏重の医療から離れて、新たなアプローチを探る必要が出てくることが確実だ。ここ数年、腰痛や肩こりをめぐる医療は激変してきそうな様相を呈している。 筋骨格系の痛みに対して、まずは除外診断(悪性腫瘍、感染症、骨折などの明らかな外傷でない)ですが、病歴でだいたいは予測できます。 Bio-psycho-social 的な要因によるMyofascial pain (筋筋膜痛)なのです。これは慢性化するととてもやっかいなものなのです。付随して関節粘膜(滑膜)炎が見られることもあります。 強い不安や抑うつに伴う場合、こだわり注意集中(神経症傾向)の強い場合、一過性のストレスに伴う場合など、その深度はさまざまです。医師は構造を観察するのではなくてここのところを診なくてはいけないと思います。
by junk_2004jp
| 2005-09-09 07:58
| 医療不審
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