人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2025年 01月 09日

今まで間違っていた痛みの医学、慢性痛の原因


今まで間違っていた痛みの医学、慢性痛の原因_b0052170_18455548.jpeg
それは日本です。

日本に慢性痛を持った人は2300万人います。

慢性痛の原因は写りません。

そこに写った異常が痛みの原因のように言う医師が間違っています。

たとえ話でいうと

築50年以上の建物の壁の一部にヒビが入っていたが、今回の地震のせいか、もともといつの間にかヒビが入ったのかはわからない。健常者でもよく見られる変化はわざわざそれを治す必要はない。

痛みとはケガの警報装置だ。

痛みの治療とケガの治療は別問題と考えてください。どのような状況で痛みが生じたのかを聞くことがとても重要です。

ケガの程度はたとえば「レベル1~レベル5」1が顕微鏡レベルのけが、5が大ケガ。

画像で判断できるケガはかなりの大ケガです。

レベル1、2程度のケガでは軽く動かしたほうが損傷の治癒にもいい影響がある。

痛みに先手を打て!」といっても、勘違いしている医師(画像で痛みの原因を調べている医師)には無理な話だ。
今まで間違っていた痛みの医学、慢性痛の原因_b0052170_19163573.jpg
ゴルフや旅行に行く日には薬(アセトアミノフェン、ロキソニンを飲んでおく)
今まで間違っていた痛みの医学、慢性痛の原因_b0052170_19153149.jpg
「痛み止め」を嫌う人が少なからずいるが、「痛みの慢性化を防ぐ薬」と思ってしっかりのんだほうがいいように思うが。

慢性痛は中枢性感作といって脳が大きく関係してくる。慢性痛はケガが治っても続く痛みをいう。3か月以上続く痛み=痛覚変調性疼痛。(帯状疱疹後神経痛、幻肢痛は神経障害性疼痛という慢性痛)

症例:中年女性、1年ほど前、転倒してより、右股関節から大腿に痛みあり。変形性股関節症といわれている。人工関節にするにはまだ年齢的に早いといわれている。やや跛行で来院した。転倒する前は全く痛くなかった。腸腰筋、内転筋。大腿筋膜張筋などに圧痛点があった。10か所程度の圧痛点に局所麻酔1㏄程度注射したら痛みが取れて跛行なくなった。

私はこの方のレントゲンは見ていない。転ばなかったら、レントゲンを撮らずに変形性股関節症とも知らずに一生を過ごせたかもしれない。

保険診療は尤もらしい病名をつけなくてはならない。

CTやMRI,レントゲンがたくさんあるということは見えなくてもいいものまで見えて痛みの永続に関係しているように思われる。

骨折、感染症、偽痛風、リウマチなどの判断には必要だが。



by junk_2004jp | 2025-01-09 19:14 | 慢性痛


<< 痛みの原因がレントゲンやMRI...      パラダイムシフト >>