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心療整形外科

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2025年 02月 09日

心理社会的要因

痛みはケガの警報装置だ。ケガには組織損傷と痛みがつきものだ。組織損傷が治っても警報装置が止まらないのを「慢性痛」という。ケガが治るのを3か月とみなしている。治るというのは元通りにならなくても断端が閉鎖することをいう。(リウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍は除く)

  • 大ケガ・・・修復すべき損傷はありうる。
  • 微小なケガ・・・「繰り返し動作、長時間の固まった姿勢」「筋肉の攣り、伸張性収縮」修復すべき損傷は考えられない。
  • 心理・社会的要因・・・これだけでも痛みを作るが、上記ケガにも影響を及ぼす。修復すべき損傷は考えられない。

  • 心理・社会的要因は以前は心因性疼痛といった。
  • ストレスといってもよい。
  • 脳のケガともいえる。
  • 急性ストレスと慢性ストレスがある。
  • 身体のケガと同じ反応をすることが多い。筋痛、筋緊張。(心療内科的)
  • まれに身体に反応がなく脳内だけのことがある。(精神科的、疼痛性障害?)
  • 怒り、不安が多い。
  • 自覚している場合と自覚していないときがある。
  • 心理・社会的要因が大きいほど強い痛みのことが多い。
  • 生物学的・心理学的・社会学的疼痛症候群=physical・mental=身・心
  • 心身医学=機能的=functional somatic syndrome
  • 夜間は深層心理が現れることが多い。くいしばる、肩や首に力が入ることで顎や肩に痛み、寝違え。睡眠障害、夜間頻尿が併発することがある。
  • 慢性痛は損傷が治癒した後の痛みなので「痛み」そのものが治療の目的だ。
  • 病歴を聴けば修復すべき損傷があるかないかは判断できる。
  • 「脊椎過敏症」はストレスが原因になっていることはよく知られている。棘突起に圧痛があるのだが原因不明の尾骨痛も同じことではないかと思う。

「症例」

3W前、足首を捻挫した。だいぶよくなったがまだ痛くて歩きにくい。
外くるぶしの周辺に3か所、圧痛点があったので局所麻酔を3㎖注射したらよくなった。腫れや内出血がないので固定が必要な損傷はないと判断した。局所麻酔は痛みの伝達を遮断するので悪循環を止める。血行をよくするので微小損傷にも効果がある。

「症例」

1週間ほど前よりお尻から下肢にかけて痛みがある。このような症状は今までになかったことだ。何も思い当たるできごとはない。「何かストレス的なことはないですか?」「はい、その日、そのストレスの件は解決しました。」解決した日の夜から、いわゆる坐骨神経痛が始まったのでしょう。ふしぎなことです。MRIで検査したらヘルニアがあったとしたらヘルニアのせいと診断されることでしょうが、なにも思い当たることがなくヘルニアになるって考えられないね。

昔、出張から帰ってくると痛く社長がいました。

「症例」

いわゆる五十肩も発症のキッカケがよくわからないことが多いものだ。
ちょっとした動きで伸張性収縮のことがあるだろう。顎関節症や寝違えのように夜間に始まることもあるだろう。












by junk_2004jp | 2025-02-09 12:52 | うつ・不安・ストレス


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