人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2025年 05月 15日

心身医学2例

慢性痛≒心理・社会的疼痛≒痛覚変調性疼痛

私はこのように思っている。

★慢性痛はケガが治った後も痛みが続くもの。「侵害受容性疼痛→痛覚変調性疼痛」と変調したもの。

★ケガをしたわけではないのに痛みが続く。最初から慢性痛、痛覚変調性疼痛。

「ストレスはないですか?」と聞くと「いいえ何もないですが・・」「眠れますか?」「眠れます、トイレに2回ほど起きますが・・」

4月、5月は年度変わりで職場が変わったとかでストレス系が多い時期だ。

「アレキシサイミア(失感情症)」10%~16%あるそうだ。

症例1

「風邪で咳が続いていたが、それが治ったら腰が痛くなりました。激痛で寝返りができません。」

触診で、筋緊張や圧痛点は見当たらない。ストレスは特にないとのこと。私は腰痛はストレスだと思った。脳→身体の連絡がないちょっと変わったタイプ。いろいろ聞いていると「娘の出産後の手伝いにいくので仕事を大急ぎで片付けました。」「それが原因ですよ。おめでたいこともストレスになるのです。咳も風邪のせいではなく咳喘息でないかな。咳喘息も心身症です。」

症例2

頚、背中、両肘の内、外顆の痛みが1ヵ月ほど続いている。圧痛点にトリガーポイント注射をした。1W後よくならないという。ストレスはないとのこと。寝ているとき手を強く握り締めてめが覚めることがあるとのこと。頚にも力が入っているのだろう。脳→身体の連絡がある点で症例1とは異なる。こちらが一般的だ。

握り締めをケガに入れるのか?微妙なところだが、最初から慢性痛、痛覚変調性疼痛なのか。議論の分かれるところだろう。




by junk_2004jp | 2025-05-15 02:05


<< 横紋筋融解症      受けてもムダな検査してはいけない手術 >>