2005年 09月 22日
long_field先生(長野先生にしておきます)が言われているように、「・・症候群」というような病名が混乱の一つの原因になっているのでしょう。 「胸郭出口症候群」という病態があるのかないのか・・・ あるとすればどのようなメカニズムでどのような症状なのか? 長野先生は、外傷後に「胸郭出口症候群」をきたした症例を経験されました。それは外傷による血腫や瘢痕組織が腕神経を絞扼したためだと思われます。 同じように「梨状筋症候群」もあるのかないのか・・・。坐骨神経が梨状筋のところで、絞扼されるとすれば、何が原因なのか、外傷によるものか、奇形か、腫瘍か。そのようなことがなくておきることがあるのか? 症状はどうなのか? 一般に使われている「いわゆる胸郭出口症候群」や「いわゆる梨状筋症候群は絞扼性神経障害ではないと思います。 逆に「椎間板ヘルニア」という病名も混乱の原因になっています。MRIでヘルニアがあるということがわかれば「椎間板ヘルニア」という病名になりますが、それが患者さんの愁訴とどのような関係があるのかは病名からは分からないのです。 用語の統一が必要 「椎間板ヘルニアによる馬尾神経の絞扼性神経障害による膀胱直腸の麻痺」 「外傷性瘢痕組織による胸郭出口部における腕神経の絞扼性神経障害」このような長ったらしい病名にしないと統一した言語がないので混乱するのです。
by junk_2004jp
| 2005-09-22 16:22
| 痛みの生理学
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