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心療整形外科

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2005年 11月 14日

痛みについて

ケイしゃんのお母さんは転んで胸椎の圧迫骨折をしましたが、入院することなく、また特別なリハビリをすることなく、割合短期間で治りました。

このように、痛みはとても個人差のあるものです。

慢性痛は決定的な治療法がなく、難しいことが多いものです。何らかの原因で生じた痛みが慢性化しないように努めるのが、医師としての役割だと思います。といってもいつもうまくいくとはいえませんが。

圧痛点ブロック、消炎鎮痛剤の服用、不必要な安静をしないこと、このようなことが、痛みをはやく治すものとおもいます。

たとえば、足の捻挫では、圧痛点ブロック、消炎鎮痛剤、弾力包帯固定ぐらい(1~2W)。

ほとんどの場合、安静固定はそれほど厳重でなくていいと思います。ケイしゃんのお母さんもそうでしたね。安静固定は痛みの治癒にとって悪影響があると思います。

多くのケースで、医師は損傷に重点をおきすぎて、痛みの治療に積極的でないことが多いものです。

患者さんも、「痛み止めの注射」とか「痛み止めの薬」とかいう悪いイメージをすてて、痛みを治し、治癒を促進させるものという理解が必要です。

でも、最初から、いろいろ知識があるわけではないですからね。

ケイしゃんのご希望でX線写真をだします。
赤点の椎体が圧迫骨折を起こしています。その上の黄点の椎体も経過をみるべきでしょうか。

痛みについて_b0052170_197249.jpg




by junk_2004jp | 2005-11-14 13:27 | 急性痛


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