2006年 03月 07日
Aさん(30歳代、男性)はH16年に腰痛、下肢痛のため歩行困難となり、B大学病院でMRIの結果、4/5のヘルニアとの診断で手術を受けました。術後はしばらくは歩かれるようになったのですが、背部にまで痛みが広がり、満足のいく結果ではありませんでした。 C会病院でMRIで検査を受けたところヘルニアが再発しているとの診断でした。日常生活動作に気をつけて、腹筋を鍛えて経過をみるとのことで今日に至っています。労働が制約されるため半年前より無職です。 現在は背部から両大腿後面に広く圧痛点があり背筋をピンと伸ばせない状態です。Aさんは私のHPを見て来院されました。私よりもよほど筋肉質な体をしていらっしゃいます。 「今まで、受けた説明は釈然としないものばかりでした。何か変だなと思っていたのですが先生の説明が最も理解できました。」 「医師が矛盾なく説明できないのは私はよく知っています。私のような田舎のちっぽけな開業医の説明のほうがハイテク先端病院での説明より理解できるというのはどういうことなのでしょうか・・・・・。貴方にとって失われた2年間かもしれませんが、ヘルニアは無視して安心して仕事を探してください。」 Aさんは筋・筋膜性疼痛症候群だったのです。圧痛点ブロックで背中が伸ばせるようになりました。 この研究は脊椎治療に関する中心的仮定(訳者注:誰もが疑がっていない合意事項)に異議を申し立て、専門医が治療方法を大きく変えるよう勧めている。 脊椎の病気ではないのです。心理・社会的なことによっておきている筋・筋膜性疼痛症候群なのです。
by junk_2004jp
| 2006-03-07 11:06
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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