2006年 05月 03日
筋筋膜痛症候群の診断基準 (Simons,1990) ●大基準__________________________ 他医にて「椎間板ヘルニア」という診断を受けた患者さんを何人も診てきた。そのすべての患者さんは「筋筋膜性疼痛症候群」の診断基準を満たしたのでそのように診断した。 一方、「椎間板ヘルニアの診断基準?」は今のところ世界的な共通したものはない。日本整形外科学会が世界に先駆けて「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会提唱の診断基準」を発表した。 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会提唱の診断基準 「症状と画像所見とが一致する」の症状とは何をさすのか?麻痺なのか、痛みやしびれのことなのか不明。麻痺だとすると、本当にそのような神経原性麻痺が存在するのか、私はそのような症例を見たり聞いたりしたことがない。症状とは痛みやしびれのことだとすると、このような自覚症状(experience )が画像所見と一致するというのは医学的にはナンセンスである。 SLRテストの生理学的な意味はなになのか?正常な神経線維を牽引しても痛みは生じない。 このように、「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン策定委員会提唱の診断基準」は私には納得できない点があるし、これが一般に定着しているわけではない。 筋筋膜痛症候群の診断基準 (Simons,1990)に従って診断し治療するのが妥当だと思う。
by junk_2004jp
| 2006-05-03 18:32
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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