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心療整形外科

junk2004.exblog.jp
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2006年 06月 23日

半月板??

初めてメール差し上げます。**県在住50歳男性名前はAと申します。

膝が悪くて大変困っております。これまでの経過ですが3年前に左膝の大腿4頭筋周辺が痛くて悪いながらもスポーツを続けてました。
今度は右ひざが悪くなりMRIで半月板の損傷が有るとの事です。できれば手術はしたくありませんし今後もスポーツの*****を続けたいのです。
現在両膝痛いながらも通常の生活はできてますがスポーツはできません。

先生のHP拝見して お問い合わせですが
①先生の治療で痛みは無くなったが 今後*****を続けることはできるのでしょうか。
②先生の治療で痛みは無くなったが半月板損傷で関節の間に半月板の破損部位がひっかる場合(曲げ伸ばしができない場合)手術により除去しないといけないのでしょうか。
損傷してる半月板を放置してると損傷した半月板で筋や筋 ・骨などを痛めると説明を受けました。お忙しいところ申し訳有りませんが ご返信 宜しくお願いいたします。

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無症状膝のMRIにおける異常所見の発生頻度

無症状膝のMRIから、加齢に伴う半月板の変性と変形性膝関節症との関連および円板状半月板の頻度を検討した。対象は膝に外傷の既往がなく、症状のない健常人115名であり、年齢は13-76歳であった。半月板の変性は加齢とともに増加し、内側半月板の後節部で最も著明であった。内側半月板の後節部では全体の18.3%、60歳以上では41.7%に断裂を示すgrade3を認めた。円板状半月板は15膝にみられ、すべて外側であった。円板状半月板は広い年齢層にみられ、その頻度は13%であった。年齢に伴う半月板の変性の増加は他の欧米の報告と同様であったが、軟骨下骨異常の頻度は著明に高かった。その原因として日本人の生活様式や遺伝的要素が考えられる。本研究により、健常日本人における膝関節MRIの異常出現頻度が明らかとなり、有症状の患者を治療するにあたり有用な情報となる。

J Orthop Sci 掲載論文要旨    日整会誌76

福田昇司  正木國弘 高麗文晶

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4)半月板損傷の診断を受けたMPS(略) 

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症例64 半月板の手術をしたが膝の痛みがとれない

症例48 半月板術後、膝痛がつづく

半月板の手術をしたがよくならない人をしばしば診ることがあります。私は半月板の手術については懐疑的です。

大腿直筋や内側広筋の圧痛点は膝のあたりの関連痛をおこします。
半月板??_b0052170_17203773.jpg


外側広筋のトリガーポイントでは膝蓋骨の運動制限がおきることがあります。
半月板??_b0052170_17372060.jpg


大腿直筋、内側広筋、外側広筋はいずれも大腿四頭筋群です。図の圧痛点があるか調べてください。

これらの筋肉のストレッチを十分にすること、トリガーポイントブロックや鍼治療をためしてみることです。

①先生の治療で痛みは無くなったが 今後バレーボールを続けることはできるのでしょうか。
     もちろん、そのために治療するのですから。

②先生の治療で痛みは無くなったが半月板損傷で関節の間に半月板の破損部位がひっかる場合(曲げ伸ばしができない場合)手術により除去しないといけないのでしょうか。
     私が患者ならたぶんしないでしょう。

by junk_2004jp | 2006-06-23 16:00 | 症例


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