2006年 08月 22日
2chで 「椎間板が飛び出して神経を圧迫することが、痛みの原因とはならない」 「痛みは末梢神経のポリモーダル受容体で感知するのだ」 という医者もいる。 では、神経根ブロック/硬膜外ブロック注射で激痛が走のは、なぜだろう?という質問があったのでここでお答えします。 まずは生理学の勉強から、 http://www.isis.ne.jp/i/467/3.html 電気の発生現場は、細胞である。そもそも細胞膜の内と外でいつも100ミリボルトの電位差がおこっている。この状態を「分極」といい、細胞の内側のほうが低いマイナス電位になっているのだが、何らかの刺激をうけるとプラス電位に反転する。「脱分極」という。この脱分極こそが人体のさまざまな"神秘"をうけもっている。 われわれの身体は電気仕掛なのだ。 http://www.kdcnet.ac.jp/seiri/lect/action.htm この動画も参考にしてください。 ![]() ブラジキニンがブラジキニン受容体に作用するとNaチャンネルが開きNaが細胞外から細胞内へ流入する。(脱分極)→電流が生じる。 これが痛みの電気信号が生じるメカニズムです。 神経根ブロックは神経に針を刺すのですから、そのところでNaの流入がおこり脱分極するのでしょう。そこで生じた電流は脳に到達し、脳では下肢に痛みが放散したように判断する。 硬膜外ブロックでは神経の細胞膜を傷つけることはないのでこのような電撃痛はない。太い注射針なので局麻をしないですれば、機械的刺激(Aδ繊維=早い痛み)を強く感じるのだろう。 神経線維(電線)を圧迫しても電流は生じないのはあきらかです。ヘルニアが神経を圧迫して痛みが生じるというのなら、どのようにして脱分極が生じるのか説明しなければならないのだが。 局所麻酔を注射すると一時的にNaチャンネルがふさがれて脱分極しません。 ![]()
by junk_2004jp
| 2006-08-22 19:06
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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