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心療整形外科

junk2004.exblog.jp
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2006年 08月 30日

もっと素朴な医療で十分ではないか?

掲示板で、
以前から腰から脚にかけて変な鈍痛がありました。特に前屈みから起きあがる時、椅子から立ち上がるときに、痺れともちがう感じで神経がズーンと走るのです。あとこれは、また変な症状なんですが、椅子に座って腰を少し反らしたら、ぐわ~んと腰が前に後ろに揺れてしまいました。

この訴えに対して頚椎、胸椎、腰椎のMRIを撮り、診断名ではないのだが「低位脊髄症候群」なるものをつぶやかれた。ということです。

脳のMRIは撮らないのでしょうか^^。

私のように田舎で開業していると患者さんはたいてい前に診たことがある人のことが多いものです。

今日、「先生、この間から足がしびれるんや。注射でもうってくれんか。」
    「はい、はい、どのへんがしびれるの?」
    「このへん」・・・下腿の外側から足背
    
    下腿の外側の圧痛点を調べて数カ所注射して極超短波をあてました。

    「どう?」
    「楽になった。しびれるということは血の流れがわるいのかね?」
    「というよりも、そのへんの筋肉が凝っていたのでしょ。」
_________

gagagaさんのお父さんから紹介されたヘルニア患者さん、金沢からいらっしゃいました。今日で3回目です。

2,3ヶ月前から臀部~下肢にかけて痛いのですが手術も考えるようにいわれていたのですが、今日はらくになったといっていらっしゃいました。

梨状筋、外側広筋、腓腹筋などの筋筋膜性疼痛なのですが、今日は下腿のしびれだけになったということで、下腿の圧痛点ブロックだけをしました。ブロック後はしびれが軽減しました。

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図のA点でのブロックは神経根ブロックです。B点でのブロックはたとえば梨状筋あたりでの坐骨神経ブロックです。C点でのブロックはいわゆるトリガーポイントブロックといわれているものです。

どこでブロックしようとも同じことです。

神経にささなくてもその周辺にばらまくだけでいいのです。そちらのほうが神経を傷つけないだけいいでしょう。

by junk_2004jp | 2006-08-30 19:40 | 症例


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