人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2006年 09月 14日

走っていて急に膝が痛くなった

中学生がランニング中、急に左膝に激痛が襲い、起立困難になりました。駐車場まで車いすで迎えにいきました。

肉離れはないようで、関節の腫れもありません。

図の内側広筋に強い圧痛点がありました。その部分に局所麻酔を注射して膝を軽く曲げ伸ばししました。それで症状は軽減して歩いて帰られました。

画像診断はしていません。たぶん内側広筋の微小外傷(顕微鏡レベル:筋膜や筋小胞体の損傷、Caイオンの放出)に伴っておきた筋肉の攣縮痛spasmだと思います。

走っていて急に膝が痛くなった_b0052170_1804213.jpg


一方、以下のようなメールでのご相談をうけました。(掲示板)
昨年*月*球をやっている最中強い痛みが腰に走りました。すぐに病院へ行き接骨院も毎日通いました。MRIを取りましたが変形性とその時は診断されました。軽い捻挫なので安静にしていれば治るとの事でした。

このできごとから、約1年間、痛みが続いています。おまけに頚まで痛くなってきて、腰や頚のMRIを撮り、頚にも腰にもヘルニアがあるとのことです。

この症例もたぶん腰筋の微小外傷に伴う攣縮痛spasmだったのでしょう。画像診断は意味がないですね。(除外診断としては意味があるが)

結局、初期消火に失敗して慢性痛になってしまったということです。

圧痛点を調べて、ブロックすることが最もよい初期消火になり、また検査にもなります。

by junk_2004jp | 2006-09-14 18:10 | 症例


<< 魁皇、腰部椎間板症で休場      ここのところが医師には理解でき... >>