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心療整形外科

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2006年 10月 07日

詮無いこと

「○○が痛い」ということは、○○の痛覚神経(C線維)に活動電位が生じているということです。脳がそれをどのように認知するかという問題はありますが。

詮無いこと_b0052170_1352473.gif


なぜ活動電位が生じたのか、どうすれば止まるのか、なぜ慢性化することがあるのか?

その神経が脊椎に入っていっているからといって、脊椎脊髄専門医に尋ねてみても詮無いことではないですか。

専門家の生理学者に教えてもらうべきですね。

痛覚神経の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さず神経繊維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および障害された末梢神経の側芽と神経腫である。

脊髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain)がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。たとえば、脱髄線維を含む脊髄後根への機械刺激を誘発するが、正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。

実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容線維を含めた求心性線維の持続的発射活動は誘発されない。

横田敏勝 著 「臨床医のための痛みのメカニズム」


ポリモーダル受容器のブラジキニン受容体にブラジキニンがひっつくことにより、Naチャンネルが開き脱分極が生じ、それが次から次へと伝播していく。

ブラジキニンがどうして産生遊離されるのか?

慢性化のメカニズムは?=可塑性

活動電位の伝播を止めるには「局所麻酔」が最も効果的。消炎鎮痛剤はブラジキニンの産生を阻害(プロスタグランジンの阻害)。

形を変えたところで(手術)脱分極が止まるという保証はない。

癒し、安心、は手術よりましだろうことは容易に想像できる。

by junk_2004jp | 2006-10-07 01:59 | 痛みの生理学


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