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心療整形外科

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2007年 02月 25日

腸腰筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)②

掲示板より

1月にスキーでしりもちをついて腰と右足が痛くなり地元の病院で治療を受けてましたが、一向に良くなる気配がないので、仕方なく複数の病院を回りました。

「椎間板ヘルニア」「股関節の軟骨の変形」など病院によって所見の違いにびっくり!何が正しいのかもわからず、病院に対しての不信感が強まるばかりでしたが、とりあえず各病院の治療を、不安なまま受け続けている状態でした。

そのうちに車から降りる度にその場でヘタりこむほど股関節痛が悪化し手術の事まで考えるようになりました。そんな時に友人が加茂先生のHPを教えてくれて「よし行ってみよう!」って事になり、昨日三重県から片道3時間少々かけて加茂先生の治療を受けてきました。

トリガーポイント注射の結果・・・すごくよくなりました。完全ではありませんが、痛みがほとんど消えてます。加茂先生をネットで見つけてくれた友人に感謝。そして痛みを取り除いて下さった加茂先生に感謝です。


http://junk2004.exblog.jp/6243382/

損傷の生体力学(「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」より)

転倒、スポーツ外傷、極端に腰を落とした姿勢あるいは車を運転して股関節を長時間屈曲していたときやペダル操作で股関節屈筋群を繰り返し使ったときに腸腰筋が過度に収縮して損傷する。腰椎椎間板ヘルニア・脊柱側弩症・腰椎固定術なども腸腰筋にトリガーポイントを発生させることがある。


腸腰筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)②_b0052170_18303320.jpg


腸腰筋の筋筋膜性疼痛症候群(MPS)②_b0052170_18442029.jpg


赤点が注射部位です。局所麻酔3mlほど注射しました。効果があったということは、その筋肉のトリガーポイント症状だったということか、プラセボということでしょう。まぁ、素直に効果があったのでしょう。

初期治療は大切です

患者さんは視診で分かるほど患肢が細くなっていました。知覚異常はありません。病的反射(-)ですので廃用性の筋萎縮だと思います。案外早く起きるものです。

ゆっくりストレッチをくりかえすといいと思います。腸腰筋(または大腰筋)で検索するとストレッチの方法が分かると思います。

この筋肉は転倒で傷めることがあるのですね。ヨーロッパのガイドライン風にいけば、非特異的腰痛、股関節痛ですから、ほっておくか(w)というところでしょうが、私はやはり筋痛症であるということを診断して、早期に治療したほうがよいと思う。3mlの局所麻酔だけですから。

by junk_2004jp | 2007-02-25 18:24 | 症例


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