「ファイル」に”脊柱管狭窄症の画像:画像所見は症状とほとんど関連性がない”を載せましたが、狭窄症とはそもそも構造(画像)所見を病名にしたものです。それが症状と画像所見の関連性がないというのですから・・いったいどうなっているんでしょう。ヘルニアがないのに下肢痛などの根症状といわれているものがあるものに対して付けられた”なんちゃって病名”かな?。製薬業界が適応症として脊柱管狭窄症がある薬品(パルクス、オパルモンなど)として売り出し、この病名の火付け役になっている。もっとも痛みやしびれではなくて”麻痺症状”を呈してくるものはごくまれにあるのだろう。
何人かのいわゆる脊柱管狭窄症と言われるであろう患者さんをみていますが、心療内科医の目でみたほうが病態が理解でき、治療もうまくいくことが多い。
「今痛みを心療内科で治す方法があるそうですが、けっして腰痛持ちが頭が悪いなんて事ありません。失礼です!言語道断です!心療内科で治療している方に失礼です。」・・・・・これはあるホームページから拾ってきたものですが、誤解もはなはだしいものです。
診断上の分類の影響:エビデンスはどこにあるのか?(ファイル98)に書かれている「腰痛に対する態度の根本的な改革がなされるまでには、長い過程を要することとなるだろう。」まさに実感です。整形外科医は考えを変えるか、痛みからてを引くべきです。