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心療整形外科

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2007年 08月 24日

慢性の膝痛、手術をしたけれど

Buckling Knee Syndrome

Sさん(40歳代、女性)は3年前より、右膝痛があり、検査をすると腫瘤がみつかりました。それを取る手術をしましたが、痛みは続いていました。

1年前、山登りをしたあと、膝関節に水がたまりました。関節鏡でデブートマンを受けましたがよくなりませんでした。

膝痛は続いていて、膝全体が締め付けられるような感じがするそうです。最近は右をかばって歩いているせいか、左膝も少し痛くなってきました。階段を下りるのが特に辛いそうです。
慢性の膝痛、手術をしたけれど_b0052170_17574038.jpg

図のような圧痛点がありました。

内側広筋、外側広筋の筋筋膜性疼痛症候群です。圧痛点ブロックをすると、膝が軽くなり、階段の昇降もスムーズにできました。

これで、症状は内側広筋、外側広筋の筋筋膜性疼痛症候群であるということが確定したものと思います。

水がたまるのは緊張した内側広筋によって、膝上包が摩擦されるためなのかもしれません。

http://junk2004.exblog.jp/6297397/

http://junk2004.exblog.jp/6293939/

とかく膝痛というと医師は関節の中を検査するものですが、ほとんどの場合、関節の外に原因があるのです。

内側広筋、外側広筋の筋筋膜性疼痛症候群をいかにして治すか・・・トリガーポイントブロック、マッサージ、電気治療、ストレッチ、パップ剤・・・これらの組み合わせは個人の判断です。

by junk_2004jp | 2007-08-24 18:07 | 症例


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