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心療整形外科

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2007年 09月 21日

椎間板症、椎間関節症

脊柱管狭窄症にしても椎間板ヘルニアにしても

椎間板症、椎間関節症にしても変性したものは痛いんだという先入観が概念を形成しているように思う。

変性(老化)すると痛覚神経が組織に侵入するといわれている。痛覚神経が設置されると痛むという理屈はない。足裏なんて痛覚神経は密にあるではないか。

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この図はいずれも、生食を注入したときに感ずる関連痛をしめしたものだ。疼痛誘発テストをして、普段かんじている痛みが再現すれば、そこが原因だと診断するわけだ。

このような疼痛誘発は日常ではあり得ないし、その痛みは瞬間的なので患者は判断できないであろうが、医師の誘導尋問にひっかかる可能性はある。

椎間板や椎間関節が痛みの源となっている可能性はないとはいえない。そこに痛覚神経が存在するのだから。

ただし、このような深部の組織に対して、外部から圧力を加えて痛覚過敏を調べられるものだろうか。

圧痛点はないと述べたのはそういうことなのだ。関連痛には圧痛点はない。脳が痛みを認知しているだけなのだから。

疼痛誘発テストで診断するのではなく、「治療的診断」をすべきなのだ。局所麻酔を注射したらどうなるのか観察すればよいのだ。

ほとんどの腰痛には圧痛点が存在する。大腰筋などの深部の筋は太った人ではわかりにくいが。

その筋肉に局所麻酔を注射すればたいてい痛みはとれてしまう。慢性化とは、パターン化、習慣化ということで、脳ー筋のネットワークの不具合なのだ。

by junk_2004jp | 2007-09-21 18:19 | 痛みの生理学


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