2007年 11月 12日
ときどき遠方から通院される方がいらっしゃいます。ガソリン代や高速道路代がたいへんですね。 今日は名古屋からこられました。この方は以前にも当院に数回来られています。今回は小臀筋痛~下肢痛です。治療費の支払いはラーメン定食ぐらいです。まあ交通費をかけても受診する値打ちがあるのでしょう。 たいていはレントゲン、MRIでヘルニアがあればおきまりの「根性疼痛」といった間違った診断に基づいて仙骨ブロック、神経根ブロック、安静、牽引などということになります。 ヘルニアが見つからなければ、原因不明、あるいはちょっとひねって脊柱管狭窄症。お金の問題ではないですが、お金をかけてよくならないのはいけません。生理学に基づいて診断しなければエビデンス以前の問題ですよね。 生理学に基づいて正しく診断できるようにしたいものです。そういうわけで医師の「MPS研究会」をたちあげました。まだメンバーは5人なのですが、そろそろ6人になりそうです。まだ隠れキリシタンのようなものです。というのは、勤務医の場合、上司の医師と大きく診断が違うからです。このへんがとても微妙な立場なのです。ご理解のほどを。 私の考えに賛同してくださる医師で、この研究会に参加したい方がいらっしゃいましたらメールしてください。認証(ユーザー名とパスワード)が必要な掲示板で、情報交換をやっています。 医療は医師だけのものではありませんが、法律上、医師には診断権があります。そういうわけで、診断がまずければ、それ以降はさっぱりになってしまうので、医師の責任は重大です。
by junk_2004jp
| 2007-11-12 17:16
| 医療不審
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