人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 05日

痛みを診ることのできない医師たち⑤

しなもんさん

加茂先生、こんにちわ。入院中は大変お世話になり、ありがとうございました。昨日、1週間ぶりに、無事に自宅に戻りました。(2月21日)の朝、くしゃみをしたら、右足に劇痛→救急車で、病院へいったので、ちょうど1ケ月、。。痛みと不安の凝縮した長い1ケ月でした。

救急病院での、レントゲンは、特に問題なし→で、神経?坐骨神経痛かな?座薬のみで、帰宅。それから5日位は、寝ててもいたいし、くるしかったです。

痛みが弱まり、普通に生活→3月1日に自転車乗車中に、急に右足のサドルが重くなったかとおもうと、右足に力が入らなくなり、ひきずるように自宅に到着(その経験がこわくて、外にでるのが、いつまた急に歩けなくなるか、不安で一人で外出できなくなってました)。

大きな病院に2日にいくと、念のためといわれ、またレントゲン。。。”ヘルニアだとしても、95%の人は保存療法だから、半年間安静にしてるように、””なるべく、歩かないように、トイレ以外の歩行は」さけて寝てるように”といわれました。なぜか今回のレントゲンは、椎間板が怪しいとのことで、MRIを7日に予約。、このときには痛みは我慢できる程度で、痛み止めものんでませんでした。

9日に結果をききにいくと、、”立派なヘルニアだね。こんなに大きいと、手術を選択する5%に入るとのこと。手術を考えてください””ブロック注射しますか?”とのことで、不安ながら帰宅。

再度10日に診察。、ヘルニアがかなり大きいのと、今、痛みは我慢できる程度としても、右足に明らかに筋力低下がおきているので、痛みには波があるから、いつまた急にあるけなくなるかわかりませんよ”で手術が決定しました。紹介状とMRIを12日に取りにいくことになしました。

手術しかないとわかっても、不安で、インターネットでヘルニア手術について11日に検索し続けました。そして、加茂先生のHPをみつけ、でも遠いなあと悩みつつ、翌日、病院に行く前に、加茂整形に問い合わせの電話→受付の方が、先生に電話をつないでくださり、状況をおはなしすると”手術しなくてもなおりますよ”と断言していただき、びっくりでした。

14日に、診察に伺って→入院、、、たった1週間の入院でしたが、手術をしないですんで本当によかったです。。手術をしてたら、いまごろはまだ入院中で、退院後もリハビリだったかと思うと、本当に今しあわせです。

先生の看護婦さんも、入院患者さんたちも優しい方ばかりで、本当にお世話になり、ありがとうございました。感謝、感謝です。。うれしい。。。  


ifさん

3月1日、病床にて、挫けそうな夜

皆様はじめまして。39歳の主婦です。一昨日、左腰下肢の耐え難い激痛に襲われ、救急車で入院したペインクリニックの病床にて携帯から書き込みさせていただいてます。実は2度目の入院でして前回は丁度ひと月前です‥MRI画像による診断名はL4-L5間腰椎椎間板ヘルニアで、春頃までは保存で様子を見ることになっていました。しかし、このところ身動きがとれないほどの激痛に突発的に襲われることが続き、精神的にもかなり追い詰められています。

最初の入院での神経根ブロック注射は劇的に効いたので、これで安心して保存生活を送れると思っていたら、僅かひと月で恐怖の激痛が再燃し、またまた神経根ブロック‥そして現在に至るわけです。神経根も2回目となると一筋縄ではいかないようで、注射の翌朝からは以前とは違う痛みが左足を動かすたびに発生。座薬が効かない類いの痛みのようで、これからどうなるのかと思うと夜間は特にナーバスになってしまいます…

この病院のペインのドクターはほとんど他から派遣されているので曜日ごとに担当が代わりますし、週4日の診察日以外は入院中と言えども座薬でやり過ごす方針なので、現在の自分の病状を考えるとこの環境は不安がいっぱいです。

痛みにすっかり翻弄されちゃってますね…こんな心境が痛みを増長させている気がしますが、今は心が弱ってしまい完全にのみ込まれてしまっています。こんな現状を打破したく、思いきってこちらの掲示板に飛び込ませていただきました。支離滅裂な長文で、大変失礼しました。

3月31日

加茂先生、皆様、こんばんは。こちらに初めて書き込みをしたのが3月1日でした。あれから、ひと月が過ぎようとしています。

あの夜、私は神経根ブロック注射後も続く痛みに耐えかねていました。ペインクリニックに入院中であっても不安でたまらなく、すがるような思いで書き込みしたものでした。

それがきっかけとなり、思い切って小松へ飛んだのが3月12日。それから17日まで6日間の入院中、心行くまでトリガーポイントブロック注射をしてもらい、よく動き、よくマッサージ&ストレッチをしている内に不安も痛みも徐々に小さくなって行きました。そして、痛みを分かち合える仲間との出会いも、大切な治療だった…と実感しました。

退院後は心が揺れて、大泣きした時もありましたが、できるだけ毎日散歩して、不安感に負けないよう努めています。怖くて長い間自粛していたスーパー銭湯へも、最近は安心して出かけられるようになりました。そして、昨日は外出の際、電車にかけこみ乗車をしていました。今までなら絶対にあきらめて、次の電車にしていたはずです。

気がつくと、激動の3月が終わろうとしています。絶望的な気持ちに包まれた3月の始まりでしたが、月末には桜並木を楽しく散歩できているなんて…夢のようです♪

左下肢が痛くなっても、マッサージすると症状は落ち着くし時折右側も痛くなることで、やっぱり筋痛だと納得している自分が居ます。

1月27日・2月27日と2回続いた神経根ブロック注射も、3月27日には必要有りませんでした。“注射の効き目は1ヶ月”という呪いも解けてまたひとつ、不安を乗り越えることができました。まだ臀部には、頑固な圧痛点が居座っていますが、焦らずに付き合っていきます。掲示板でも、病院でも大変お世話になり、本当にありがとうございました。


いずれの症例も激しい下肢痛におそわれ、救急車で病院にいっている。椎間板ヘルニアの診断で、手術を選択するかどうかの瀬戸際だ。

痛みの本態は筋肉の激しいspasmだ。ヘルニアによってこのようなことが起きるはずがない。だから1週間程度の簡単な治療でよくなっている。

もし手術をしても、全身麻酔をかけるのでたぶんspasmは治まるであろう。しかし、痛みがヘルニアのせいだったという誤解を背負うことになる。このような激しいspasmがちょっとした不安などをきっかけに起きるという性質そのものが治っているわけではないので、また再発する可能性はある。再手術、固定術、慢性疼痛という運命が待っていたかもしれない。真実を知ってしまえばいくらでも対応できる。

by junk_2004jp | 2007-12-05 01:25 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


<< パラダイムシフト      EBMとガイドライン >>