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心療整形外科

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2008年 02月 05日

ヘルニアと診断された大腰筋と小臀筋の筋筋膜性疼痛症候群

ヘルニアと診断された大腰筋と小臀筋の筋筋膜性疼痛症候群_b0052170_1810977.jpgAさん(40才)は営業で、車に乗っていることが多いのです。

2ヶ月前、くしゃみをして急に腰が痛くなり立てなくなりました。2日後には右足全体にしびれがでてきました。

3W後、MRIで、4/5間の椎間板ヘルニアと診断されました。「手術をしたほうがいいのではないか」ということでした。

昨日、今日と2日間、近くのホテルに泊まって、診せにいらっしゃいました。右凸の側弯があり、軽い跛行があります。

図のようなところに強い圧痛がありました。2日間、トリガーポイントブロックをしましたら、ほぼ症状は消失しました。

側弯や跛行はなくなりました。「すごい!」とおっしゃいました(笑)。

大腰筋(腸腰筋)と小臀筋の筋筋膜性疼痛症候群だったのです。下肢のしびれ感は小臀筋の関連痛だったのでしょう。下肢には特に圧痛点はありませんでした。

腸腰筋は車の運転など、長時間、股関節を屈曲位にしていると具合が悪くなるそうです。

ヘルニアと診断された大腰筋と小臀筋の筋筋膜性疼痛症候群_b0052170_18464091.jpg左の写真(ケンダル 筋:機能とテスト より)のような運動ができなかったのですが、できるようになりました。

では、このような治療をどれだけの間隔で、何回すればよいのでしょうか。

まだ、罹患期間も2ヶ月で、不安、抑うつが絡んでいないようなので、数回で治癒するのではないでしょうか。再発を防ぐには、日常から軽い運動をするようにしたらいいでしょう。

MRIも神経根ブロックもコルセットもいらないのです。2日間の治療費は3割負担で2000円ぐらいなんですよ。ホテル、高速道路、ガソリン代はかかっていますが。

ヘルニアが神経を圧迫して痛いというのは誤診だと思っています。そんな生理学的事実はありませんし、何よりも、このような筋痛症として治療すればよくなってしまいますから。

by junk_2004jp | 2008-02-05 18:53 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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