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心療整形外科

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2008年 03月 02日

2chネタ

かれこれ10年前に発症し、つきあってきたヘルニアですが、坐骨神経痛がひどく歩行困難を昨年から繰り返し、仕事もままならず、夜は痛みで眠れず、だが主治医は様子をみましょうと。

待てど暮らせど全然痛みひかないんだが?と思いつつ、 評判のいい整形外科に転院し、初診のその日に「あんたこれ手術しないでどうするの?」と言われ(汗)、とうとう手術決めました。LOVE法です。

この状態でよく頑張ったねと言われ(もう頑張れませんが)今は手術の日が待ち遠しいです。痛みで眠れず泣きながら朝を迎えるのが何よりつらかった。痛みも麻痺も治ってくれたらいいのですが。椎間板造影を手術前にするのですが、やっぱりあれは激痛なのですか?


私も一応、整形外科専門医です。私は皆さんご存じのように「手術なんてとんでもない!」と思っています。

A医師「ヘルニアが原因だと思うが様子を見ましょう。」
B医師「あんたこれ手術しないでどうするの?」
C医師(私)「手術なんてとんでもない!ヘルニアが痛みの原因になることはありません。」

同じ病態に対してこのように極端に意見が分かれるのはどういうことなのでしょうか。患者さんは迷いますね。

A医師は様子をみていないで、積極的に痛みを止めるようにしなければいけませんよ。
B医師はなにを基準にして初診の日に手術を決めたのでしょうか。ヘルニアの大きさ?痛みの強さ?

患者さんはB医師がお助け神のように、A医師をふがいなく思えたことでしょう。

痛みとは、電気信号なのです。どこかで電気が生じて、神経を伝わり脳に達します。脳に達した電気信号を、脳がいろいろなデーターで読み解きます。電気信号が同じでも、環境や経験によって脳の読み解きは違ってきます。そして痛みを認識して反応するわけです。これに異を唱える医師はいないと思います。

あなたの感じている痛みはどこで電気信号が発生したのでしょうか。そしてどのルートを通って脳に到達したのでしょうか。脳はその電気信号をどのように読み解いて反応しているのでしょうか。

電気信号は侵害受容器でつくられます。ヘルニアが電気信号をつくるはずがありません。神経を圧迫しても電気信号はつくられないのです。

試しにヘルニアが痛みの原因だと言っている医師に電気の流れの配線図を書いてもらってみてください。書けないと思いますよ。

2chネタ_b0052170_2015321.jpg


この図は侵害受容性疼痛(侵害受容器を介して生じる痛み:ほとんどの痛み)を表しています。ヘルニアによると言われている痛みも実はこの図で表されるのです。

痛みの生じる引き金:Aは外力、Bは筋肉の痙攣、Cは交感神経の緊張・・・このいずれでもあり得ると思います。

Cを心因性疼痛という人もいます。私は言いませんがね。

一旦、この痛みの悪循環が生じてしまうと、引き金がなにか詮索したところでたいした意味がありません。出火の原因が何であったにしても消火にはさほど影響がないのです。

この痛みの悪循環が続くと、筋肉はしこりを作り、中枢性にも末梢性にも痛覚が過敏になっていきます。そして中枢神経に可塑的変化が生じるといわれています。

by junk_2004jp | 2008-03-02 20:34 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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