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心療整形外科

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2008年 04月 07日

拇趾背屈力低下は神経麻痺ではありません

一日も早く治療したいです(4月3日)

2008年4月3日 電話にてお話をさせて頂いた物です。電話した時にまさか院長様じきじきに電話に出て頂けるなんて考えてもいなかったため大変ビックリと恐縮しました。大変有難う御座いました。ここまでの状況になった経緯を書かせて頂きます。宜しく御願い致します。

状況:

立つ⇒右足(尻右上・すねの外側・足首上)に強い痺れが発生(レベル10)5分が限界

歩く⇒右足(尻右上・すねの外側・足首上)に強い痺れが発生(レベル10)300m歩行が限界

走る⇒激しい痺れのため不可(レベル10以上)

階段上下⇒右足(尻右上・すねの外側・足首上)に弱い痺れ有り(レベル3) 生活に問題無し

座る⇒右足(尻右上・すねの外側・足首上)に弱い痺れ有り(レベル2) 生活に問題無し。座った状態で上半身を反ると痺れ発生(レベル5)

寝る⇒足を伸ばして仰向けに寝ると 右足(尻右上・すねの外側・足首上)に弱い痺れ有り(レベル1)足を伸ばしてうつ伏せに寝ると仰向けより強い痺れ発生(レベル2)横向きは問題無し(レベル0)


経緯:

10年以上前から腰痛有り。腰痛は中腰などの作業を行った次の日に発生。発生後は一週間程度で回復。

3/15 車のメンテナンス作業実施 ⇒ 翌日 腰痛発生 ⇒ 3/20ごろ回復

3/22 車のメンテナンス作業実施 腰は特に異常無し

3/24 朝から足に痺れ発生  腰は特に異常無し

3/25 痺れが増加 ⇒ その後 27・28が酷くなる

3/26・27 と接骨院でマッサージを行うが状況変わらず

3/30 整体で腰・背中・腰の理療を行う。直後は凄く回復したが、30分後に元に戻る。

4/1  総合病院でMRI、大きいヘルニアが有り飛出している状態、至急入院・手術が必要。

4/1  カイロプラクティックにMRIの写真を持って診察を受ける。ヘルニアが原因で坐骨神経の可能性は低い、足の筋肉が凝縮しているために発生している可能性が強い。筋肉が凝縮して柔軟性が無いために稼動時に痺れが発生している、と診断を受ける。

指圧によるマッサージを受けた後、総合病院でヘルニアのテストを行った動作(仰向けに寝て、片足を上に上げる動作)
     
マッサージ前は、20度くらいしか上がらなかったが理療後は90度近くまで上がる。ほぼ、左右の足の上がる高さが同じになる。

4/2・3 カイロプラクティックの理療を続ける

現在は少しおさまってきてますが、5分以上の立つ行動・300m以上の連続歩行 は難しい状態です。以上になります。先ほど、お電話で心強いお話を頂きました。有難う御座います。以上の状況を見て頂いて、宜しければ御意見を頂けないでしょうか。宜しく御願い致します。


4月5日初診

拇趾背屈力低下は神経麻痺ではありません_b0052170_18435821.jpg私の診断は前脛骨筋や長拇趾伸筋の筋筋膜性疼痛症候群。たぶん前々日の車のメンテの時に足首に無理な姿勢(屈曲位)をとっていたためではないか。
拇趾背屈力低下は神経麻痺ではありません_b0052170_1954580.jpg


前脛骨筋や長拇趾伸筋のTp-Bをする。拇趾の背屈力はすぐに改善する。痛み軽減する。

4月6日

1Kmほど歩いたら、次第に下腿外側にしびれ感出現した。

4月7日

朝、拇趾の背屈力はまた低下する。

拇趾背屈力低下は神経麻痺ではありません_b0052170_1959093.jpg
Tp-Bのあとはすぐに改善する。これは神経麻痺のためではなくて、長拇趾伸筋の筋筋膜性疼痛のためだ。写真はその証拠だ。

2人の整形外科医はヘルニアによって神経麻痺がおこっているのですぐに手術の必要があるとの見解であった。

私はそうは思わない。痛みやしびれは痛覚神経が激しく脱分極、再分極を繰り返しているということで、神経麻痺とはそのような電気活動が起きていないということだ。

ここは多くの整形外科医が勘違いしているところだ。

私はヘルニアによってこのような神経麻痺を起こしたという症例を経験したことがない。

足背の冷感、しびれ感も前脛骨筋などの筋筋膜性疼痛症候群のための症状だ。筋肉のspasmが続くと、動脈が圧迫を受け、血行障害となり冷たく感じる。冷感、しびれ感もTp-B後は改善した。

大きなヘルニアが垂れて出ていて、神経を圧迫しているので緊急手術が必要だといわれたので患者さんはかなり動揺したものと思う。

私のところろに最初に受診したとしたら、MRIどころかレントゲンも撮らないだろう。問診をして触診をすればだいたい分かる。そしてTp-Bをすればその場で改善するので、このような治療を1~数回行えば治ると説明する。

患者さんはヘルニアのことなんか思ってもいないので早く治ると思う。今回のように、実際にMRIの画像を診せられ2人の専門医から間違った情報を言われたので、神経質なタイプの方なら治癒は長引いても不思議ではない。

「昨日から急に肩が痛くなって腕が挙げにくい」と言って受診するケースはとても多いが、これと同じ事。頚での神経圧迫によるなんて思いもつかない。想定圏外。

ヘルニアなんて想定圏外だ。

by junk_2004jp | 2008-04-07 18:50 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾


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