人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2008年 07月 31日

全部が否定されたら、今まで生きてきたそのものを否定されているような気持ちになる

ひつまぶしさんのコメント

耳をふさいでいる方々も、筋痛症についての情報を気にはしているんだと思うんです。

手術後も痛みは残っているようで、現状に満足感や安堵感を持っているようにはとても見えないからです。

では、なぜ筋痛症についての情報や「ヘルニアは痛みの原因ではない説」に対して、あんなに過剰といえるほど激しい嫌悪感や拒絶感を示すのか・・・

以前から何度も書き込まれていて、みんなわかっている・・・ それなのに、じゃあ、なぜ知ろうとしないのか。

その答えは、この言葉に集約されているような気がします。

「全部が否定されたら、今まで生きてきたそのものを否定されているような気持ちになる」
 
怒りは『感情の蓋』で、その蓋の下には悲しみ・寂しさが隠されているといいます。その感情がまだじゅうぶんに癒されていないから、耳を傾けることができないのでしょうか。

時間が無為に過ぎていくようで、すごく残念な気がしてなりません。


でもいわなくてはならない。「ヘルニアが痛みの原因にはならない」

困る医師もたくさんいるでしょうが、これで人生を大きく狂わす患者さんもたくさんいると思うのです。

全否定しないと意味がないのです。

99%ヘルニアが原因でないといったところで、私は1%にはいっていると思うことでしょう。

ヘルニアが原因で痛みが生じることはないのです。それは生理学が教えるところです。痛みとはC線維の興奮です。つまり脱分極によって電位差が生じ、それが脳に伝わると痛いと感じるのです。神経線維が圧迫されたところでこのような現象が起こるはずがないのです。

私のところに毎日のようにメールでの相談がきます。皆さん、ヘルニアという誤診をうけて不安の中にいる人たちです。

私は医師として責任を持って返事をしています。ヘルニアが原因で痛みやしびれがおきることはないと。筋痛が原因でヘルニアが生じたのかもしれないけどね。

一部の人の人生を否定する結果になるのかもしれませんが、真実を述べることによって救われるひとはその何倍もいると思います。

無駄な医療費、無駄な時間、それだけではない、医者の誤診が病気の原因にさえなっているのだ。一度だけの人生。

損傷モデル(椎間板の変性、分離症、すべり症など)が痛みの原因にならないのは生理学上あたりまえのことなのですが、私の診療所で1Wも見学すればすぐにわかることです。

本日のメール相談より

★「約1年前にレーザ―手術もしましたが症状はあまり変わりませんでした。・・・・・」

★「今年の3月頃に首肩に痛みと痺れが走り、MRIを撮って見てもらった結果4と5、5と6にヘルニアが出ていますと言われました。・・・・・今ではなぜかほとんど痛みや痺れが無くなりました。ただ、違和感は今でもあり、痛みの再発が恐く、無理な運動や仕事もセーブしております。」

いろんなタイプのヘルニアがあるのではない。いろんなタイプの筋痛症があるのだ。

by junk_2004jp | 2008-07-31 21:45


<< 痛みやしびれに対して椎間板ヘル...      突然背中が痛くなり手がしびれた >>