2008年 08月 25日
Aさん(50歳代、女性)は、義母の死をきっかけにか、腰痛、両下肢痛のため10mも歩行ができなくなりました。 近隣の病院(そこは2007年の読売新聞のアンケート調査によると、脊柱管狭窄症の手術数が全国2位)を受診して脊柱管狭窄症と診断され手術が必要とのことでした。 この病院以外にも全国的に脊柱管狭窄症で有名な病院を受診しました。手術をしなくてもいいだろうという意見もありました。 ある人の紹介で、半年後に当院を受診しました。そのときも歩行可能距離は10mぐらいでした。 ![]() 図のように圧痛と筋肉の硬結があり、圧痛点はその他にもたくさんあり、線維筋痛症と診断しました。 ステージⅢ・・・痛みのため普通の生活が困難 デプロメール(SSRI、抗うつ薬)を処方し、トリガーポイントブロックをしました。 約2ヶ月で体調は回復し、歩行も普通にできるようになりました。デプロメールは最大量100mgで1年後には25mgでした。1年後はステージⅠ (痛みはあるが、日常生活に重大な影響をおよぼさない)でした。 このように、腰痛、下肢痛は神経が圧迫を受けているためではないのです。手術数の多い有名病院が正しく診断できるわけではないのです。 脊柱管狭窄症の病態の説明はとても納得のいくものではありません。 このケースはうつ状態に合併した筋痛症ともいえると思います。
by junk_2004jp
| 2008-08-25 18:55
| ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
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Comments(6)
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毎日新聞の記事にありましたが、柔道金メダルの谷本選手は「腰椎すべり症」の診断を受けていて、くしゃみをするときには何かにつかまるのだそうです。それでもあんなに激しい運動をして、しかも金メダル。うーん。
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母が手術を受ける前に加茂先生のブログに出会ってさえいれば…と何度も後悔してしまいます。今夜は左足くるぶしが痛いと言うので指圧してあげたら、今まで痛くなかった右足の太ももとすねまでひびいて痛いと言い出しました。本当に何のための手術だったのか、悲しくなります。首の痛みもひどくなり、整形ではお決まりの頸椎ヘルニアと診断されました。明日は心療内科へ連れて行く予定です。
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あら★ 「すべり」には「分離」がもれなくついてくる・・・・「分離」と「すべり」はセットだと思い込んでいました。
別々なんですね。 野球の新井選手も「第5腰椎疲労骨折」なんだとか。どうりで・・・・ね・・・・と、これでみんな納得するのかな。 ついでに、GG佐藤も検査にいったほうがいいかも(・∀・) 少しは批判をかわせるか!? ![]()
記憶違いで、正しくは「分離症」かもしれません。新聞ラックをひっくり返してみましたが、すでに処分していて、確認できませんでした。もうしわけありません!
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