心療整形外科

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2018年 05月 20日 ( 2 )


2018年 05月 20日

脊柱管狭窄症という病名はどれだけ多くの人を苦しめたか。脊椎外科医に仕事を与えたか。

私が医師になったころ(40年ほど前)は脊柱管狭窄症という病名はなかった。こんな分厚い書物の索引を見ても脊柱管狭窄症はでてこない。
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「脊柱管狭窄症」という病名がふってわいたのはパルクスというプロスタグランジンE1製剤が薬価収載された2001年ごろではないだろうか。

間欠性跛行に効果があるということで。

間欠性跛行→脊柱管狭窄症

そもそもは海外の論文なんだろう。

これによって、多くの人が救われたのならいいが、救われたのは脊椎外科医だったりして(笑)。

迷惑したのは患者さん。

私は理論的におかしいと思った。

間欠性とは休んだら治るということで、それが神経が圧迫を受けているためだという理論はおかしい。

症状のない人でも脊柱管狭窄があることはよく知られている。

有名脊椎外科医は雑誌の対談で次のように言っている。お粗末。「神経根ブロックをして効けば、そこが原因だということで手術、効かなければ心因性ということだ。」

神経根ブロックが効いたということは、末梢からの痛み信号がその神経根を通過したということか、プラシーボか。

効かなかったのはその神経根を通過しなかったという証拠。

常識的に考えて、休んだら治るのは筋肉でしょ。

脊柱管狭窄があっても症状のない人もいるということもこれでクリアできる。

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菊地先生と外国医師との対談

菊地先生「狭窄があっても無症状の人がいるのはなぜ?」

外国医師「ゆっくりできた狭窄は痛くない、それは血流が改善しているから。急激にできた狭窄は血流が追いついていないから痛い。」

このようなことをが書いてあった。

「ハワイの火山のマグマvs日本の火山の火砕流」みたいな理論だね。

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Aさんは大学で脊柱管狭窄の手術を受けたがよくならず、当院初診の時はほとんど歩行できず車椅子使用。

慢性疼痛の説明をして治療した結果、今では旅行を楽しむまで回復した。しかし、ノルスパンテープを使用、時にトリガーポイント注射をしている。

Aさんは名士で会合に出ることも多く、ある会合で大学の主治医と出くわした。経緯を説明すると「その治療は危険だ。感染するかもしれないし、間違っている。」と言われたそうです。

じゃあ貴方のいう通りの治療をしていた結果、車椅子だった。

医師は強く洗脳されていることがある。

一度の人生、あっという間の老後、老後の1年は若い時の10年のようだ。バカな理論に付き合っているヒマはない。

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by junk_2004jp | 2018-05-20 11:16 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾 | Comments(0)
2018年 05月 20日

パラダイムシフトが必要なんだけど、頭がついていけない



痛みの発生メカニズムに基づいた治療」を意味する英語の頭文字をとってMBT(Mechanism Based Treatment)呼んでいます。

「痛みの発生メカニズムに基づいた治療」とは悪性腫瘍、感染症、リウマチ系(自己免疫疾患)、痛風系(代謝疾患)を除くということでしょう。

パラダイムシフトが必要だといっているのだが、使われている病名は従来のままだ。パラダイムシフトされていない。

下の図のように従来の病名で分類するのはいかがなものか。

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痛みの定義

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

①組織損傷を伴うもの:侵害受容性疼痛、炎症性疼痛、急性痛

②組織損傷があるように表現されるもの:神経障害性疼痛、慢性痛、心因性疼痛

混合性疼痛は①②が混在しているもの。

痛みは時間的要素があり、約3ヶ月で慢性痛に変化する。おたまじゃくし→かえる。中枢性感作。

当初より慢性痛的な場合がある。(不安など)

だから時間的要素のない従来の病名では表現できない。
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C線維の先端についているポリモーダル侵害受容器で電気エネルギーに変換し脳へ伝わる。
脳でその電気信号を読み解いている。個人の記憶や感情が影響して特徴的。

つまりエネルギーなのだから、力か熱しかないのだ。原子力があるって・・。

日焼けや熱症をのぞけば、外力しかない。

慢性的な外力、急性の大きな外力。ケガ、障害、労働、スポーツ、生活習慣

大きな外力→骨が弱ければ圧迫骨折、骨が強ければ椎間板ヘルニア

慢性的な弱い外力→いつのまにか骨折、いつのまにかヘルニア(痛くない)
痛みの病名は混乱を極めている。時間的要素を無視していて、痛みの原因を言っているのではなくて、外力によって生じた結果をいっている。



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by junk_2004jp | 2018-05-20 01:39 | 痛みの生理学 | Comments(0)