心療整形外科

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2018年 06月 09日 ( 1 )


2018年 06月 09日

矛盾に気づいて賢い患者さんになってください

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誰が言い出したのか知らないが上記の画像の説明が最近されています。いずれも同じ内容です。

私はこの分類に反対します。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが腰痛の原因だとすると、慢性痛は理解できません。

「ヘルニア(脊柱管狭窄)あります。3ヶ月以内に取らないと慢性痛という状態になってしまいヘルニアを取ったとしても治らなくなりますよ。」

というべきですよね。

多くの整形外科医や脊椎外科医はこれを信じているのでしょうから「慢性痛」を理解できないでしょう。

神経障害性疼痛=慢性痛、これも理解できなく、神経障害性疼痛とはヘルニアや脊椎狭窄によって神経線維がダメージを受けたものと誤解しているのではないでしょうか。

ヘルニアや脊柱管狭窄があっても無症状の人はいくらでもいます。

それらを手術で取り除いても良くならない人はいっぱいいます。

保存的治療でもよくなります。

これらの事実を踏まえてどう推理すべきでしょうか。

痛みのメカニズムを勉強すればわかってきます。

特異的腰痛とは明らかに病理的所見が違うものです。

悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系が特異的疾患です。腰やクビの痛風はありませんが。

非特異的とは特異的でないと言う意味です。つまり、悪性腫瘍、感染症、リウマチ系でない腰痛ということです。(これらと合併はあります。)

非特異的腰痛がMPS(筋筋膜性疼痛)です。

原因はG、つまり重力です。無重力で暮らせばほとんどの人がよくなるのでは。

重力によって圧迫骨折になったり、ヘルニアになったり、脊柱管狭窄になったりしているのです。

構造の治療と痛みの治療は別の問題なのです。

痛みは反射的に筋肉の緊張、交感神経の緊張を産みます。それが痛みが悪循環をして慢性化する原因です。

なおも続くと脳にまで影響を及ぼします。

私の経験では限りなく100%に近く非特異的腰痛=MPSです。

圧迫骨折があっても筋筋膜性疼痛です。「圧迫骨折の治療+痛みの治療」なのです。

ごくごくまれに悪性腫瘍の骨転移があるでしょうが、原発巣がわかっていることがほとんどです。

この場合も痛みそのものはMPSかもしれません。

今までの医学は間違っていました。

皇后陛下の頚腕痛も頸椎症性神経根症と発表されていましたが、これは神経の出口の椎間孔が狭くなって腕へ行く神経を刺激しているという意味です。

私はそうではなくて筋筋膜性疼痛症候群だったのだろうと思っています。心理・社会的要素は常に配慮されるべきです。

先日の症例をちょっとかきます。

頚の後縦靭帯骨化症ということで手術をしたが頚、腕の痛み、指のしびれが長年続いている。整骨院の紹介で当院へ。

頚や前腕の圧痛部位に局所麻酔を数mlずつ注射、てを振ってもらう。しびれや痛みが久しぶりに取れたと感激していらっしゃいました。

頚の後縦靭帯骨化による症状ではなくMPSだったのです。

後縦靭帯骨化が影響を及ぼすとしたら脊髄症(マヒ)です。病的反射、痙性歩行、巧緻運動障害です。

一生無症状で過ごすかもしれませんが。

無症候性の黄色靭帯骨化+MPS、なのに黄色靭帯骨化症なんていって手術をする病院もあります。


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by junk_2004jp | 2018-06-09 19:09 | 痛みの生理学 | Comments(4)