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心療整形外科

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2019年 08月 15日 ( 1 )


2019年 08月 15日

慢性痛



慢性痛に悩むひとが日本に2300万人いるということです。

「椎間板ヘルニアが神経を押さえている」「脊柱管狭窄が神経を押さえている」「軟骨が減っている」「半月板が傷んでいる」「肩板が切れている」「すべり症がある」

これらが痛みの原因だと言われていましたが、痛みの生理学が発展し、MRIなどの機器の出現により慢性の痛みの本態が分かってきました。そして上記が痛みの原因ではないということです。

ガッテン!ではこのことをあえていいませんでした。あまりにも問題が大きすぎる、苦情が殺到するからでしょうか。

「私はヘルニアが原因だと分かっているから、原因不明とはちがう。」
「私は軟骨がすり減っているから、原因不明とはちがう。」

このように思われるかもしれません。

本日の患者さん(70歳代男性)

今年2月雪かきで腰痛、下肢痛。3月、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症で手術するも痛みが続いている。

もともとヘルニアや狭窄があったものと思います。雪かきをしたことで、ヘルニアや狭窄とは無関係に筋痛症が起きたのでしょう。

ケガをすると痛みが生じます。これは警告の意味がある痛みですが、ケガが治った後も痛みが続くことがあります。また、はっきりとしたケガがないのに痛みがあることがあります。これが慢性痛です。脳の痛覚が過敏になった状態です。

側坐核が働いている時は痛みは順調におさまりますが、痛みの悪循環が続くと扁桃体が優位になってきます。脳に変化が生じてくるのが慢性痛の本態です。

それを予防するには、早期に痛みを止めることです。

ケガの治療と痛みの治療は別問題なのです。

もちろん慢性化しやすい脳があります。それは不安脳です。医師によって不安を煽られることもあります。完璧主義は不安の裏返しです。がんばり屋さんもそうかもしれません。

慢性痛の治療のキーポイントは痛みを少なくして動かすことにつきます。しだいに痛みに過敏になった脳は回復します。



by junk_2004jp | 2019-08-15 19:20 | 慢性痛 | Comments(0)