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心療整形外科

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2019年 11月 04日 ( 1 )


2019年 11月 04日

先取り鎮痛

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全身麻酔で手術をする時でさえ、切開する部分に局所麻酔を注射する。これを先取り鎮痛という。

乳がんの手術をした跡がいつまで経っても痛い。

ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術をした頚や腰が以前にも増して痛い。

人工関節の手術を受けた膝がいつまで経っても痛い。

このような症例はよく遭遇する。

手術をしている痛みの電気信号は脊髄・脳に入力されているのだが、全身麻酔で大脳は眠っているのでそれを感じない。

麻酔から覚めると、脊髄・脳に入力されている「痛みの足跡」が痛覚過敏の原因になる。神経障害性疼痛だ。

このように説明されている。

これを防ぐために、局所麻酔を打つ。局所麻酔を打てば、脊髄・脳に痛みが入力されないので術後長引く痛みを回避できる。

捻挫、打撲、骨折などに際して、「先取り鎮痛」とはいかないが、「即時鎮痛」を私はしている。もちろん了解を得てだが。

1日〜数日こういう手当をすることは、ケガのあと長引く痛み(CRPSタイプ1)(RSD)を回避でいる。

組織損傷の手当と痛みの治療は別問題で、痛みの治療は最重要だ。

痛みの治療は組織損傷にも好影響を及ぼす。

厳重な固定は痛みにも組織損傷にも悪影響をおよぼす。



by junk_2004jp | 2019-11-04 10:15 | 痛みの生理学 | Comments(2)