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心療整形外科

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カテゴリ:MPS( 207 )


2019年 06月 22日

筋筋膜性疼痛症候群の治療は大病院(大学、公立など)には不向き

筋骨格系の痛みの大半を締める筋筋膜性疼痛症候群の診断や治療はちょっと特殊だ。だから、大学病院や県立病院などの大病院にとって不向きだ。

このような病院は医師を養成する役目もあるので困ったものだ。

なぜかというと

他の多くの疾患は検査をしてその結果から診断をして治療をするという手順になる。

筋骨格系の痛みの場合、腰という臓器が、膝という臓器があるわけではない。

手順は次のようになる

1. 除外診断
その痛みは悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系ではない(特異的疾患、明らかな病理学的異常)。画像診断、血液診断の意味は除外診断にある。

2. 積極的診断
その痛みはどのような体勢や環境で強くなったり弱くなったりするのか。圧痛点を調べるのは積極的診断だ。

3. 治療的診断
その痛みに対して***こう治療した結果、どのように変化したか。

注意しなければならないのは、構造破綻と痛みの関係だ。

構造の治療と痛みの治療は別の問題ということ。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、半月板損傷、肩板損傷など中高年になると健常者にも頻繁に見られるものだ。

だから、画像診断は痛みの診断において除外診断の意味しかない。

「大病院でしっかり検査してもらう」は裏目にでる。

筋骨格系の痛みの患者さんはとても多い。慢性痛患者は2300万人といわれている。ほとんどの人は多数の部位に痛みをもっている。

重要なのはホスピタリティーなのだ。

市井の鍼灸師、柔道整復師、私のような開業医が得意とするところだ。ところが大学では私のような医師は養成できない。

大学病院などのアカデミックな雰囲気とちょっと違う。

大学教授が私のような治療をする図が想像できない。

悪性腫瘍、複雑な骨折の治療、人工関節、脊髄麻痺、末梢神経麻痺などが大病院が適している。

ドクターXに憧れるのなら、大病院で上記のような疾患の治療になる。ドクターXは痛みの治療には不向きだ。

次のようなメールや外来患者さんは毎日のことだ。これらは診断が間違っている。慢性化した筋筋膜性疼痛症候群だ。

長年の腰痛で痛みが取れず診察の結果、脊柱管狭窄症で昨年X月にL5、今年Y月にS1の徐圧手術を受けましたが、坐骨神経に痛みが出て、1時間も座っていられません。

昨年X月頃にMRIの検査で腰椎すべり症と診断されました。左側の臀部から足にかけて痺れがあり止まるとまた普通に歩けると言った状態が続いて現在は右足にも時折痺れが出ております。整形外科の先生からは我慢できない状態ならば手術になると言われましたが・・・・

原因は重力Gしかありえない。他の条件が同じと仮定して、月で生活すればこのような痛みは起きなかった。

ストレスは喰いしばりや固まった姿勢のため痛みやしびれが生じる。また痛みの認知する閾値の低下が起きるかもしれない。

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ストレートネック、丸まった肩、前傾姿勢、骨盤の歪みなどは痛みの原因ではなく、筋肉の短縮の結果だ。

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by junk_2004jp | 2019-06-22 03:04 | MPS | Comments(1)
2019年 05月 25日

手根管症候群は手術しなくてもいい

手根管症候群とは、手首のところで、手根靭帯で、正中神経が圧迫を受けて、母指〜薬指の母指側半分がしびれるとされています。

この説には反対します。「神経が圧迫を受けてしびれが生じる」は間違っているのです。

Aさんは2ヶ月前より、手にしびれがあり、手根管症候群と診断を受けて、手術を進められています。

重いものを運んでから症状が出たとのこと。

前腕や手のひら、手の甲にある圧痛点数カ所に局所麻酔を数ミリずつ注射。手を振ってもらった。

すぐに手のしびれは改善した。

筋筋膜性疼痛症候群です。労働→筋肉の緊張→軽いうっ血状態→しびれ感



4-1http://www.round-earth.com/HeadPainIntro.html

肩甲筋の緊張は頭痛の原因になったり、手根管症候群や胸郭出口症候群といわれている痛みを呈することがある。

いわゆる手根管症候群の場合は半ダースはあると思われる原因のなかで、手根管をどうこうするのは最後にしなさい。手術をする前にぜひチェックを!・・・・


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このように、痛みやしびれのほとんどは「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」です。

レントゲンもMRIも不必要です。

ややこしい病気を考える前にMPSを疑いなさい。MPSは慢性化しやすい。

医師はMPSについて知識がありませんので、ややこしい病気にと格上げされるのです。

慢性の頭痛も・・・腫瘍や出血でなければ

慢性の腰痛も

慢性の頚痛も

慢性の膝痛も



by junk_2004jp | 2019-05-25 02:56 | MPS | Comments(1)
2019年 04月 06日

医師が筋痛症を理解していないための弊害

Aさん(女性、50歳代)は1年半ほど前より腰痛〜大腿部痛。脊柱管狭窄症ということで、消炎鎮痛剤をもらっている。

めまいもあるため耳鼻科にもかかっている。

肩こりも慢性的にもっている。

圧痛点を調べると、線維筋痛症だ。

精神科的に診れば「軽症うつ病」軽いうつ状態だ。

線維筋痛症のステージ1または2、というところだと思う。

このように診察する医師によって診断名が大きく違ってくる。

日本の多くの医師は「筋痛症」を知らないため画像診断をする。そして見当はずれする。




by junk_2004jp | 2019-04-06 03:53 | MPS | Comments(0)
2019年 04月 05日

日本の医師の最大の欠点=筋痛を知らない

筋痛症=筋筋膜性疼痛症候群=myofascial pain syndrome

myofascial pain syndrome で検索してください。たくさん出てきますね。

myo- 筋肉

fascial  筋膜の

myofascial 筋・筋膜性

世界中で有名な最もありふれた痛みの病名です。

触診でどの筋肉が不具合を呈しているのかすぐにわかります。

日本の医師はこれを知らないので触診をしません。

画像診断をして失敗するのです。

Aさんは、右クビが痛い、MRI で頚椎にヘルニアあり。・・・診断「頚椎椎間板ヘルニア」

右背中が痛い、レントゲンやMRIで異常が見られない・・・・診断できない。または「心因性」

右の腰が痛い、レントゲンで「椎間板が狭くなっている・・・・診断「腰椎椎間板症」

ヘルニアおよび脊柱管狭窄症は特異的、それ以外は非特異的だと言っている医師がいるが、それに従えばクビは特異的頚痛で腰は非特異的腰痛ということになる。

そんなバカな話はない。

痛み疾患で特異的というのは、悪性腫瘍、感染症、リウマチ・痛風系 の痛みで血液検査や細胞検査で明らかな異常が見られるもののことです。

それ以外は非特異的。

筋筋膜性疼痛症候群はもちろん非特異的疾患です。

骨折を伴っていたとしても非特異的です。骨折+筋筋膜性疼痛症候群、と考えて、骨折の治療+痛みの治療です。

Aさんの痛みは最長筋の筋筋膜性疼痛症候群です。図の背骨に近い筋肉でクビから腰に伸びています。この筋肉が凝っているのです。

「スジを一本抜いてもらいたいぐらい辛い」とおっしゃっていました。

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原因は労働の姿勢(長時間の固まった姿勢)や外傷など、①物理的なことが原因のこともありますが、慣れない職場や職責のアップなど②心理・社会的なことが原因のこともあります。もちろん①+②のこともあります。

椎間板ヘルニアや椎間板の老化が痛みの原因になることはありません。


by junk_2004jp | 2019-04-05 20:23 | MPS | Comments(0)
2019年 03月 19日

筋筋膜性疼痛症候群の治療


悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系を除いて、筋骨格系の痛み、しびれは筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome,MPS)だ。

変形性関節症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、坐骨神経痛、寝違い、ぎっくり腰、肩関節周囲炎(五十肩)、テニス肘、胸郭出口症候群、頚椎症、手根管症候群など部位によりいろんな病名があるが、メカニズムは同じ。

原因は外力(重力)。転倒(打撲、捻挫、骨折)と繰り返される動作、固まった姿勢。

ビデオのように筋短縮が起きると必ずしも痛みを感じるものではない。

前へ突き出た首や肩、伸びない腰、挙がらない腕、伸びない膝、O脚。

体重増加、サルコペニア(筋質、量の低下)→膝周囲の筋に負担→筋短縮→O脚変形→軟骨磨耗

膝周囲の筋肉に負担がかかると痛みを伴う(MPS)。

軟骨が減っているから痛いのではない。

「椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫して痛い、しびれる」このような生理学はない。

構造の治療と痛みの治療は別問題だ。

痛みの治療は早いほどいい。

痛みは広がる可能性がある。

痛みの悪循環が始まり繰り返し脳に痛みが入力されると感作が生じる(慢性痛)。

火事と似ていて、風向き、湿度、建物の乾燥度、など、環境、ストレス、不安傾向などが痛みの強さ、広がりに影響。

痛みの治療は急性痛と慢性痛は異なる。

急性痛は組織損傷を伴っている場合があるが、痛みの治療が優先されるべき。

私は局所麻酔を好んで使っているが、いろんな方法がある。安くて、安全な方法がよい。

「痛み止め」ではなく「痛みを治す」

慢性痛の治療のポイントは動くことだと思う。いろんな方法で除痛をして動くこと。

私は局所麻酔を圧痛点に注射をしているが、鍼、指圧、マッサージ、薬などいろんな方法がある。

安くて、安全で簡単なこと。

触診をしない医師に診てもらうな。

画像を見せて脅かす医師に診てもらうな。

法外な治療費にきをつけて。MPSはcommon disease(ありふれた病気、病気とも言えない)、だれでも治せるもの。

慢性痛の人は痛みが広範囲のことが多いものだ。

たとえば、両膝、腰、肩とか。

膝、肩、腰とも裏表(腰は腸腰筋)を触診しなくてはいけない。

かなり手間がかかるものだ。私は触診で十分だと思う。エコーを使うメリットはないと思っている。一人の患者に30分以上時間をかけられるのなら、そういう技もありかと思うが、しまいにはやらなくなってしまうのでは。また料金もそれなりに高く設定されるだろう。

たくさんの患者さんを診る臨床医にはできないことだ。

レントゲンやMRIは骨折や石灰沈着を疑ったとき以外は意味がないことが多い。




by junk_2004jp | 2019-03-19 04:34 | MPS | Comments(0)
2019年 03月 17日

ほとんどの医者は筋筋膜性疼痛症候群を知らない

先日このことについてお話しました。

だから触診をしないのです。MRIやレントゲンの画像ばかりを見ているのです。

これは教育の問題だと思います。全国に蔓延する悪しき伝統なんです。

筋筋膜性疼痛症候群(myofascial pain syndrome=MPS)簡単に言えば筋痛症です。

最もありふれた運動器系の痛みの病名です。痛みを伴う疾患でリウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍を除いたもの。これらに合併していることもある。

「筋肉の痛みなんか放っておけば治る、医者の出番ではない。」と思っているのかもしれません。

MPSを知らない弊害

  • 線維筋痛症が理解できない。筋筋膜性疼痛症候群の延長線上に線維筋痛症があります。
  • 「軟骨が減っているから痛い」「脊柱管狭窄、椎間板ヘルニアが神経を圧迫しているから痛い」では「痛みの悪循環」は説明できません。
  • 「生物・心理・社会的疼痛症候群」の説明困難。
  • 「慢性痛」を説明できない。「治癒に要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み」(約3ヶ月)軟骨や脊柱管狭窄が治ることはないですね。
  • 「痛みが広がる事がある」MPS以外では説明できない。
  • 「中枢性感作」「神経障害性疼痛」の説明困難。
  • 発達障害、アダルトチルドレンなどの二次的不安障害、抑うつ状態が影響していることが説明しにくい。
  • 早く痛みを止めることが重要なのだが、機を逸する。

レントゲン、MRIがない、変形性関節症、脊柱管狭窄症という言葉がない時代のほうがよかったのではないだろうか。医療化してしまったわけだ。

しなくてもよい検査をして、間違った説明を聞いて、しなくてもよい手術をして、いつまでも痛い痛いじゃ、ナサケナイ話です。



by junk_2004jp | 2019-03-17 01:03 | MPS | Comments(0)
2019年 01月 18日

手根管症候群は手術をする必要はありません

手根管症候群は正中神経の圧迫ではなくて筋筋膜性疼痛症候群です。(斜角筋や前腕の筋肉のMPS)





4-1 http://www.round-earth.com/HeadPainIntro.html

肩甲筋の緊張は頭痛の原因になったり、手根管症候群や胸郭出口症候群といわれている痛みを呈することがある。いわゆる手根管症候群の場合は半ダースはあると思われる原因のなかで、手根管をどうこうするのは最後にしなさい。手術をする前にぜひチェックを!・・・・


by junk_2004jp | 2019-01-18 02:17 | MPS | Comments(3)
2018年 10月 21日

まだまだわからないことがある「筋肉の痛み」


「今年の冬、雪かきをしてからか、肘が痛い」といって10月に来院する人がいる。

追突や正面衝突で全身の痛みになった人、現在2人診ている。

一回の腰椎固定術を受けて線維筋痛症になった人、診ている。術者に対して、恨み骨髄。

大学の神経内科からの紹介で診ているのだが、むち打ち後、辛い頚痛になった人。

頚や腰に複数回手術を受けて線維筋痛症になった人何人も診てきた。

寝ぼけて椅子から転げ落ち頚が曲がってしまった人。

治らない人、続出なのに、脊椎手術をし続ける病院。医師になんらかの・・

稀勢の里関、横綱でなければ・・・。

同じケガが自転車に乗っていて交通事故で起きたとしたら、納得できない対応を取られたらどうなるんだろう。

筋肉のケガに関して、まだわからないことがいっぱいある。

マヒと痛み・しびれは全く違う生理学なのに、痛みが続くとマヒになるような説明をしている専門医がいるには驚く。

ビデオのようなことが理解できるのは「痛みのベテラン」になってからかもしれない。


by junk_2004jp | 2018-10-21 10:42 | MPS | Comments(0)
2018年 08月 27日

予防医療臨床研究会



予防医療臨床研究会に招かれ2時間、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)についてお話をしてきました。

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by junk_2004jp | 2018-08-27 04:18 | MPS | Comments(0)
2018年 08月 03日

遅発性筋痛

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筋痛の基礎医学の第一人者は水村和枝先生。今は名古屋大学を退官されている。

これは2009年の論文。数年前にMPS研究会で講義を受けたことがある。

その時も「その発生機序は今もって不明である。」ということだった。

「何らかの条件で慢性化し、より重篤で慢性の障害の元となる可能性もはらんでいる。」

ギックリ腰も一種の遅発性筋痛なんだろうと思う。遅発性が数分とかうんと短いと考えてみる。

痛みの定義

不快な感覚性・情動性の体験であり、それには組織損傷を伴うものと、そのような損傷があるように表現されるものがある。

では、この遅発性筋痛は「組織損傷を伴うもの」なのか「そのような損傷があるように表現されるもの(つまり組織損傷がない)」なのか。

発生機序が今もって不明なのだから、私たちが考えても無駄というものだ。多分組織損傷があったとしても電子顕微鏡レベルのもので安静にする必要がないのだろう。

ほとんどの慢性痛はこの遅発性筋痛によるものだと思う。

草むしりをした翌日から膝痛、雪かきをした翌日から膝痛、バス旅行で半日すわっていた後日から膝痛。

内側広筋や腓腹筋の遅発性筋痛なんだろう。

五十肩も坐骨神経痛も椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症も・・・

医師は伝統的にこの診断治療が下手だ。それはレントゲンやMRIをみて診断しようとするから。

症例1

60歳代、ゴルフをした翌日から、お尻から下肢にかけて痛い。歩行困難。2つの病院で検査を受けたがヘルニアや脊柱管狭窄ということで様子を見ましょうということだった。

当院、1W前受診、お尻や下肢にできた圧痛点に局所麻酔を注射した。今日、2回目の受診、とてもよくなったと喜んでいた。遅発性筋痛以外に考えられない。MRIなどの検査は不要。

症例2

5日前階段を踏み外して、腰痛で動けなくなる。腸腰筋や臀筋にできた圧痛点に注射した。改善した。
腸腰筋、臀筋の即発性筋痛(私の造語^^)。

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by junk_2004jp | 2018-08-03 19:25 | MPS | Comments(2)