心療整形外科

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2018年 02月 28日

やたらにMRI、CT、レントゲンを撮るな


英国の調査によれば、『MRIが腰痛治療の改善に寄与していない』という結果が20年前から出ています。

どういうことかというと、MRI、CT、レントゲンで得られる所見は腰痛の原因ではないということです。

脊柱管狭窄、椎間孔狭窄、ヘルニア、椎間板狭小、すべり症、分離症などは痛みの原因ではないということです。

画像診断が有効なのは骨折、悪性腫瘍、感染症、強直性脊椎炎などのリウマチ類似疾患の鑑別です。

画像検査することによって、痛みと直接関係のない異常を告げられることによって、かえって治らなくなるものです。

このような検査を受けてよくならない人を毎日診ています。

痛みの本態は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。

同じことは、膝、肩、股関節などどこにでもいえます。

軟骨変性、半月板損傷、腱板損傷などは健常者にも見られ痛みの原因ではありません。

結局、医療費をかけてよくなるどころか治りにくくしているのです。

しっかり検査するとかえって悪影響とは、現代医療の弱点を笑われているようです。

昔はこういうことが痛みの原因だといわれていました。


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いつのまにか骨折」「いつのまにかヘルニア」「いつのまにか半月板損傷」「いつのまにか腱板損傷」「いつのまにか椎間板狭小」

地球上で立って生活すると上記が起こる可能性があります。つまり生理的な老化で痛みの原因にはなりません。健常人でも見られる変化です。

だからいつのまにかなのです。ところがそれを痛みの原因のように説明される。痛みの悪循環が起きる。→慢性痛(中枢性の痛覚過敏状態)

ケガの場合は痛みの治療と組織損傷の治療は別問題と考えてください。もちろん痛みの治療が優先します。

転んだ拍子に椎体の圧迫骨折になった。転んだ拍子に椎間板ヘルニアになった。転んだ拍子に腱板損傷になった。転んだ拍子に半月板損傷になった。

3ヶ月以上続く痛みを「慢性痛」といいます。

慢性痛とは中枢性の痛覚過敏状態で、痛みそのものが治療の対象です。

慢性痛になりやすい環境、脳(不安など)はあります。

慢性痛の治療のキーポイントは「安心」と「運動」です。

早期の治療ですぐによくなります。

五十肩も変形性膝関節症も変形性股関節症も座骨神経痛も椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も手根管症候群も胸郭出口症候群も頚椎症も頚肩腕症候群も梨状筋症候群もアキレス腱周囲炎も同じことです。



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by junk_2004jp | 2018-02-28 19:55 | Comments(0)
2018年 02月 20日

タウン情報誌「Clubism(月刊クラビズム」3月号に紹介されました。

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「お医者さんの話を聞きたい」
腰痛の原因は筋肉!TPBで悪循環を解消

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by junk_2004jp | 2018-02-20 20:21 | Comments(2)
2018年 02月 08日

筋筋膜性疼痛症候群の治療

筋骨格系の痛みは

悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系を除けばほとんどが筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。

これらの疾患に合併しているMPSもあります。

脊髄症(脊髄マヒ)に合併したMPSもあります。

しびれはMPSの症状です。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、分離症、坐骨神経痛、肋間神経痛、三叉神経痛、頚肩腕症候群、斜角筋症候群、胸郭出口症候群、頚椎症性神経根症、神経根症、椎間板症、むちうち、ギックリ腰、変形性脊椎症、肩こり、テニス肘、手根管症候群、CM関節症、五十肩、梨状筋症候群、変形性関節症、鵞足炎、モルトン病、外反母趾、踵骨棘、シンスプリント、足底腱膜炎、腱鞘炎、腱板損傷、半月板損傷、膝内障、顎関節症、緊張型頭痛、骨折、(脊髄症を伴わない後縦靭帯骨化症や黄靭帯骨化症)など

上記の疾患の痛みはMPSです。ヘルニアや狭窄症、すべり症、分離症、半月板や腱板の損傷は健常者でもよくみられます。これらは痛みの原因ではありません。

急性痛≒炎症性疼痛=組織損傷+痛み (組織損傷の治療と痛みの治療は別の問題、それぞれに対して治療する)

慢性痛=約3ヶ月よりあと、痛みそのものが治療の対象。痛覚過敏=中枢神経の可塑的変化=神経障害性疼痛、線維筋痛症、術後の長引く痛み

痛覚過敏の特殊な状態=アロデニア、カウザルギー=CRPS

原因は打撲や捻挫などのケガと日常生活、労働、運動などの過剰使用やクセ。

ストレスは食いしばりや握りしめや肩こりなどを伴う。痛みの認知に悪影響。

MPSは日常の心がけ、工夫によって防ぐことができます。姿勢、道具、体操、ストレッチ、マッサージなど

MPSの治療は好みの方法でいいと思います。時間や費用は考えなくてはいけません。

それは再発を繰り返すことが多いから。

レントゲンやMRIは基本は必要ありません。骨折を疑うときやほかの病気を疑う時に必要です。

慢性痛の基本は動かすことです。(運動療法、認知行動療法)

慢性化すると部位も広がり治りにくくなりますから、早期に治療がいいです。

慢性痛の薬剤は三環系抗うつ薬、SNRI(サインバルタ)、プレガバリン(リリカ)、トラマール、トラムセット、ワントラム、ノルスパンテープなどがあります。副作用は便秘、吐き気など。効果は個人差が大きい。

慢性痛の治療:運動、認知行動療法、鍼、トリガーポイント注射、マッサージ、カウンターストレイン、操体法、心理療法など

急性痛の治療:必要最小限の安静、鍼、トリガーポイント注射、消炎鎮痛剤、カウンターストレイン、操体法、(心理療法)

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by junk_2004jp | 2018-02-08 02:56 | MPS | Comments(0)
2018年 02月 06日

3種類の急性痛

①「昨日、雪かきをして、腰が痛い」

このような患者さんは多いのですが、私は圧痛点(3〜4箇所のことが多い)に1〜3ccの0.5%メピバカイン(局所麻酔)30ゲージの注射針(細い針)で注射しています。

腸腰筋の注射は大腿神経が近くにあるから、ごく薄い%にしてマヒ、転倒に気をつけています。

レントゲンは必要ありません。

多くの場合はその場で改善します。

「身体・心理・社会的疼痛症候群」と言われますが「身体>>心理・社会的」このような場合は局所麻酔がとてもよく効きます。

②「指を切って病院で縫ってきた。会社に帰ってきたら腰が痛くて歩きにくい。」

同じように圧痛点に注射しましたが、イマイチ。

「身体<<<心理・社会的」なのでしょう。

指のケガ、仕事の段取りの不安などが影響しているものと思います。

医師の長年の経験で、表情や疼痛防御の動作などで分かるものです。

説明は難しいです。「不安などのストレスが関係していると思いますよ。心配いりません。」

MRIなどの検査を受けて、すべり症、分離症、脊柱管狭窄症、ヘルニアなど構造的な病名がつけられないように。

③「慢性痛の急性痛化」休火山→活火山

10年前、ぎっくり腰、以来慢性腰痛、レーザー治療(椎間板ヘルニア)を受けたことがあるが。現在は時々整骨院で治療をうけている。座り仕事をしている。胡坐はできない。今日、雪かきをして痛みが強くなる。

梨状筋、腸腰筋などに強い圧痛あり。



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by junk_2004jp | 2018-02-06 12:55 | 急性痛 | Comments(0)
2018年 02月 04日

慢性痛を減らす!

医師の再教育、国民の啓発。

保険病名の見直し。保険診療の見直し。

慢性痛=痛覚過敏状態=脳脊髄の可塑的変化

痛みは生存を脅かすので、不安、恐怖を伴う。

脳脊髄で可塑的変化が生じやすい。

不安、恐怖を医師が煽ってきた。

日本はMRI、レントゲンの人口あたりの台数は並外れて多い。

皆保険で自由にだれでも安価で医療機関にアクセスできる。

痛みの原因をしっかり調べてもらおうと思っている。

専門医でさえ痛みに対してしっかりとした勉強をしていなく間違った知識を持っていることが多い。


専門医がMRI、レントゲンで得られた情報をあたかも痛みの原因だとして説明する。

「ヘルニア」「脊柱管狭窄」「すべり症」「分離症」「半月板」「腱板」「軟骨」

これらは決して痛みの原因ではない。

健常人でもよくみられる変化だ。

患者は痛みの原因がわかった気にはなるが、それではどうしたらいいのかの説明がない。

諦めろというのか?

手術をしろというのか?

恐怖、不安は解消されることはない。

このような変化がない場合は「特に異常はありません」で痛みの原因についてが説明しないし、積極的な手当もしないことが多いときく。


「痛みの損傷モデルは失敗だった」はもう常識です。それに代わり「生物・心理・社会的モデル」、簡単にいうと「筋痛症モデル」です。




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by junk_2004jp | 2018-02-04 13:08 | 慢性痛 | Comments(0)
2018年 02月 02日

日本は慢性疼痛にどう挑戦していくのか

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次第にいい方向になってきた。


2005年に受けた教育研修会でroot pain(根性痛)は異所性発火(侵害受容器のない所から痛みが発生する)だと説明していた教授。

この教授は「日本は慢性痛にどう挑戦していくのか」の本では異所性発火説は書いていない。

しかし、依然として神経根の機械的圧迫や炎症性サイトカインについて述べている。

福島医大の菊地臣一先生が「日本は慢性疼痛にどう挑戦していくのか」の「推薦の言葉」を書いておられる。

「椎間板ヘルニア」と「脊柱管狭窄症」は特異的腰痛という考え方から変化してきたように思う。

私は特異的とは病理所見で明らかな病的所見の見られるもの(悪性腫瘍、感染症、リウマチ系、痛風系)でその他は筋筋膜性疼痛でこれを非特異的と呼ぶべきだと主張していた。

私のほうが正解に近かったと思う。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄は痛みやしびれの原因ではない。筋痛が下肢にまで広がった状態なのだ。異所性発火が生じているのではない。

慢性疼痛を防ぐには急性痛のうちに痛みを止めてやればよいのだ。

慢性痛=中枢性感作=中枢性の痛覚過敏=神経障害性疼痛(=心因性疼痛)

慢性痛になりやすい脳はある。
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by junk_2004jp | 2018-02-02 12:55 | Comments(0)