心療整形外科

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2018年 07月 30日

HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS (医者にいかにしてMPSを教えるか)


HOW TO TEACH DOCTOR ABOUT MPS 

繊維筋痛症と同様、MPSもしばしば誤解されている。今日でさえ、MPSの徴候や治療を理解していないのみならず、その存在すら信じない医師が少なからずいるのは驚きである。MPSの治療は、正確な診断があってはじめて行うことができる。

本日の3症例

① 60歳代後半、女性

9ヶ月前、平泳ぎをして右膝の裏に痛みあり。鍼に数回通院。病院でヒアルロン酸注射を続けたがよくならず。病院を変えたが同じようなことだった。左膝も痛くなってきた。歩き方が変なせいか右の股関節や太ももにも痛みが出てきた。娘の勧めで当院受診。

腸腰筋、大腿直筋、内側広筋、腓腹筋などにできた圧痛点に局所麻酔を注射した。(0.5%メピバカイン、数ミリcc)
すぐに痛みが軽減した。

MPSです。痛みは慢性化とともに広がることがあります。

② 70歳代前半、女性

3年前、剪定をしてより、左肩痛。服の着脱時に痛む。MRIの結果、肩板断裂ありであまり動かさないようにいわれている。

棘下筋や大胸筋などにできた圧痛点に注射。よく動かしてもらう。すぐに痛みがなくなった。

MPSです。

③ 70歳代後半、女性

両側の頚痛、右下腿痛、2月ごろ、咳がとまらず、クビも痛くなった。いろいろ検査を受けたが咳の原因も分からなかった。
炎症の値が高いということで筋肉リウマチという診断でステロイドを飲んでいるのだが・・・。現在は咳は止まっている。

今日で3回目の診察だが、あまりよくならないと心配している。ステロイドは止めてアセトアミノフェンにした。

「雪かきをして、近所の人とトラブルになり、強く叱られた。」それから眠れなくなり、食欲もなくなった。そのころから咳や痛みが出てきた。

MPSです。発症のきっかけは強いストレスだと思われる。

いずれの症例も筋筋膜性疼痛症候群(MPS)なのだが、医師はこの病名を知らない。だからどれだけ検査をしてもこの病名にたどりつくことはない。

3症例とももし私が、痛みが生じてすぐにでも診察していれば、レントゲンやMRIも撮らずに1〜数回の簡単な治療でよくなっていた可能性がある。

医師が大学でMPSを習わないということが問題だと思う。ほとんどの痛みはMPSなのだが・・・。




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by junk_2004jp | 2018-07-30 18:28 | MPS | Comments(0)
2018年 07月 27日

激しい痛み(痛み行動)ほど心理・社会的な要素が大きいものだ

60歳代後半、男性、会社員

1ヶ月前、ゴルフをした翌日より右お尻から太ももの前後に、また右の膝周辺に強い痛み出現した。

過去にこのような痛みを体験したことがない。

夜間痛も強く眠りも十分とれない。

痛む部位に手を当てて歩行はかろうじて可能。(痛み行動)

数軒の病院を受診して、半月板損傷や脊柱管狭窄症を疑われているものの経過観察に終わっている。

お尻や膝周辺大腿部の多数の圧痛点に少量の局所麻酔を注射した。

痛みはうんと楽になり歩行もスムーズになった。もちろん筋筋膜性疼痛症候群だ。

たぶんストレス(心理・社会的)が大いに関係しているものと思う。

この年齢は老人でもなく若くもない。職業もそろそろ肩を叩かれるころ。なんやかやとストレスがあるのだろう。

そういうことを説明して初診を終えた。1週間後再診予定。


40歳周辺、女性、会社員(立ち仕事)

1ヶ月前より、誘引不明で左のお尻から下腿にかけて痛みに悩まされている。

某病院で腰のレントゲンを撮ったが異常なし。MRIの順番を待っている。

知人に私のところで2回で治ったからと受診を勧められた。

筋肉の攣りしか考えられない。ヘルニアがあってもなくても関係ない。

腸腰筋や臀筋、下腿筋にある数カ所の強い圧痛点に30ゲージ注射針で局所麻酔を注射した。

すぐに痛みは取れた。

ストレス(心理・社会的)が関係しているように思うことを告げた。心当たりがあるような様子。

「何回で治るかは、医者はいつの場合も分からないのです。貴方の知人は2回で治ったのですね。貴方は1回で治るかもしれませんよ。あるいは薬が必要かもしれません。それはストレス、たぶん人間関係かな、に関係しているからです。とりあえず心配な病気ではありませんので安心してよく動いてください。」

ということで初診を終えた。1W後再診の予定。


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by junk_2004jp | 2018-07-27 19:08 | Comments(0)
2018年 07月 12日

高齢者の腰椎圧迫骨折と慢性の腰痛

3人の腰椎圧迫骨折後の慢性の腰痛の患者さんがいます。70歳後半〜80歳代、女性。

① 5年前転倒受傷、骨セメント注入手術を受けるも痛みが続く。靭帯の骨化が原因ではないかと手術を受けたが痛みは改善せず。現在は両方の下肢まで痛みが広がっていて歩行など、日常生活困難。

② 3ヶ月前の転倒。痛みが続いている。片側の下肢に痛みが広がっていて、歩行困難。

③ 半年前の転倒。腰に広く痛みがあり、寝起きなどの動作が困難。

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高齢者の腰椎圧迫骨折の治療

❶ 痛みの治療
❷ 骨折の治療
❸ 骨粗鬆症の治療

この3つがありますが、それぞれ別の問題と思ったらいいです。重要さは❶痛みの治療です。❷骨折の治療は無理をしない程度の安静でいいです。1ヶ月ぐらいコルセット。

骨折が治ったら痛みも治るという問題ではありません。

長期臥床はよくない。

❸骨粗鬆症の治療はできればすればいいでしょう。薬。

痛みの治療は当初より積極的に行うべきだと思います。痛みは慢性化するととても厄介です。痛みが下肢に広がることはよくあることです。トリガーポイント注射、アセトアミノフェンなど

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by junk_2004jp | 2018-07-12 16:27 | 慢性痛 | Comments(3)