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心療整形外科

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2011年 06月 13日

医師は手術をしたくなるが、これは痛みの原因ではない

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スミスチのームは腰痛患者を対象としたX線やMRI検査も問題視している。

腰痛には無関係な異常を見つけるだけに終わることが多いためだ。

40歳以上の成人の8割には、腰の部分に膨らみなどの変形が見られる。

医師は手術をしたくなるが、これは痛みの原因ではない。

こうした「異常」がCTやMRIに現れても、腰痛と結び付けることにはほとんど意味がない。

大半の腰痛は筋肉の緊張などによるものだから、画像では原因は分からない。たとえ手術をしても、その効果は市販薬や運動や体を休めることとほとんど変わらず、手術だけは大きな危険を伴う。


腰の部分に膨らみなどの変形が見られる=ヘルニアのこと

痛みやしびれのX線、MRI、CTなどの画像診断は、悪性腫瘍、感染症、骨折など明らかな外傷、リウマチおよびリウマチ類似の炎症性疾患の検査の意味しかありません。


# by junk_2004jp | 2011-06-13 18:18 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2011年 06月 11日

ヘルニア神話

椎間板の役割について外科医の混乱は、突出した椎間板を取り除く手術の割合が、国によって大きく異なることに反映されている。

10年前に10万人あたり英国では100人、スウェーデンで200人、フィンランドで350人、米国で900人であった。

この割合は現在下がり続けていて、神話がばらまかれて、少数の人の利益になるが多くの人の不利益になるような不名誉な時代は終わった。

不利益をうけたある人たちは、手術の結果、明らかにいっそう悪くなった。


「疼痛学序説」 Patrick Wall (有名な痛みの生理学者) より


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「神経が圧迫されると痛みやしびれが生じる」・・・・こんな生理学的にまちがったことを言ってはいけません。

リツィートお願いします。


# by junk_2004jp | 2011-06-11 23:07 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2011年 06月 10日

慢性痛

「慢性痛」は痛みそのものが病気なのです。

急性痛は損傷に対する警告です。

構造の治療と痛みの治療は別問題です。

構造を治せば痛みも治るという保障はありません。

痛みを治せば構造が治るという保障もありません。

緊急を要するのは痛みの治療なのです。

とりあえず、痛みを取る治療は優先されるべきです。

構造の治療はゆっくりと構えて、治す必要があるのか考えるべきです。多くの場合、治す必要はありません。

慢性痛にならないように治療する。つまり急性痛のうちに火災報知機のスイッチを切るべきなのです。

従来の整形外科的、脊椎外科的な考え方は間違っていたのです。

これは学問の発展の通らなくてはいけなかった壮大な実験だったのでしょう。

もはや、失敗だったというコンセンサスがあります。

早く気付くべきです。慢性痛は鳴り止まなくなった火災報知機のようなものです。

「痛みは死より辛い」ともいわれます。

この問題に関して、厚労省はうまく対応してこなかった。

診療報酬は昔ながらの考えに基づいて、継ぎはぎしてきたが、もはや対応が困難になっているのではないだろうか。

諮問する学者の選択は重要だ。



# by junk_2004jp | 2011-06-10 13:22 | 慢性痛
2011年 06月 09日

メールでのお問い合わせ

なるべく返事を書くことにしていますが、匿名は気になるところです。どうか、名前は書くようにしてください。

ある匿名の方のご質問を書きます。

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恐れ入ります。

重い物を持ち上げる動作がきっかけで後頚部~上背部筋肉に凝りからくる 痛みや重苦しさが2年5ヶ月も続いています。

従来から 頚椎疾患が検査により 確認されてはいますが、担当医師からは、今の症状が表れる以前と比較して悪化してはいないと言われています。               

2年5ヶ月もの長期間、筋膜性疼痛症候群が持続する事はありますか?

特定の動作や 筋力トレーニング時に特別痛む事はありません。

頚椎疾患からの症状なのか? 筋膜の損傷なのか? 決定的違いを判別できる手段はあるのでしょうか?

入浴後には、背中に電気が走る様な、焼ける様な症状があります。アドバイスを頂けたら幸いです。


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ご多忙中にも 関わらず ご返信 有り難うございます。度々、すみません、私事ですが C5、6間に 軽い 後従靭帯骨化症で 麻痺はありませんが脊髄に当たっております。

又、C3、4間は右側、C5、6は両側、C6、7間は左側の椎間孔がそれぞれ 骨棘や椎間板変性により狭くなっている との担当医師の判断です。

手術は必要ないと言われておりますが あまりに長期間に渡り頚部~上背部の筋肉の凝りからの重苦しさで途方にくれております。

先生のご指摘の疾患であった場合、筋弛緩薬や鎮痛剤の服薬では改善が見込めない? との事になるのでしょうか?具体的にどの様な治療が受けられるのでしょうか?

因みに筋力トレーニングをすると 暫く楽になる傾向はありますが?良くないのか? 続けて良いのかも? わかりません。


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度々 お忙しい所、恐縮です。

素人ながらの質問で再度、御容赦下さい。

一般人の多く、又、脊椎、脊髄の医療関係の先生方の間でも 骨や椎間板の変形により、脊髄や神経根が圧迫を受け、痛み、痺れ、麻痺が出ると解釈している実情がありますが、骨の変形、椎間板変性、靭帯骨化が筋筋膜性疼痛症候群の原因になる事はないのでしょうか?

実際に脊椎手術により、骨の圧迫から解放される事で症状が改善される例もある様に思いますが…


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再度、不躾な質問で恐れ入ります。

痛みは神経の圧迫症状ではない との御見解ですが、筋肉の圧迫を受けると神経は傷つき、炎症を起こすのではないのでしょうか?     

傷ついた神経は炎症物質を血管に放出する等、により 周囲の組織(筋肉も含め)は傷ついた神経を保護しょう との生理的な働きから筋肉のこわばりによる痛みを発する と理解しておりますが…

脊椎の変形 等が神経に干渉すれば 硬いものから刺激を受ける事になり 炎症を起こす事にはならないのでしょうか?

整形外科 で扱う疾患のほとんどが 筋肉 由来の障害ならば 一定期間のトリガーポイント注射により、治癒しなければならないはずですが 現実は高齢者をはじめ 多くの患者は長期間の闘病通院をしている実態があります。どの様にお考えでしょうか?


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先程の御返信に対してなのですが では何故、これだけ多くの筋筋膜性疼痛症候群の患者さんがいらっしゃっるのでしょうか?

何故、しかるべき治療を受けながらもこの病気が完治しないのでしょうか?

少々、疑問に思う所 なのですが…


よくある脊椎外科医の診断です。

痛みやしびれと麻痺との区別が分かっていません。

痛みやしびれのメカニズムが分かっていません。

痛みやしびれがなぜ慢性化するのかも分かっていません。

患者に無用の心配を与えるだけの診察になっています。

この方、MPSです。2年半前に重いものを持ち上げた動作がきっかけに発症したのです。その時に私のところにくれば、数千円で治ったことと思います。

今でも簡単に治るかもしれませんが、中枢性感作、末梢性感作、硬くて強ばった筋肉になっていれば相当日数かかるでしょう。

なによりも、医師によって無用の不安を植え付けられているのが治りにくくしている可能性があります。


# by junk_2004jp | 2011-06-09 18:58 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2011年 06月 05日

筋硬症

たくさんの患者さんがいて、苦しんでいるのに病名が有名でないものに、「筋硬症」があります。


筋硬症myogelosis


myoは筋、gelはジェル、ゲル、固まる、sisは病気

筋肉全体がカマボコのような感じで固まっているのです。筋硬結がわかるといった部分的なものではないのです。

全身の人もいれば、下肢だけ、頚肩だけというように部分的な人もいます。

男性のほうに多いような気がしますが、どうでしょうか。

私は毎日何人も診ています。

触診をしている代替治療家はすぐにピンとくるでしょう。触診をしないでレントゲンやMRIばかりを見て診断している医師にはさっぱりわからないと思います。

保険病名では筋硬症はないのでは?

そこで、適当な病名をつけることになります。変形性**症、脊柱管狭窄症など・・。

下肢の筋硬症は脊柱管狭窄症と誤診されているケースが多いです。

線維筋痛症は痛みを訴えますが、これは痛みよりも強張り、締め付け、なのです。

頭が締め付けられる、喉、胸が締め付けられていると息苦しくなってきます。

固まった筋肉を動かしているのでとても疲れやすいのです。慢性疲労があります。

手足は冷え、しびれがあります。

原因は・・・ぎっくり腰、むちうち、繰り返された労働、乱暴な整体、手術などをきっかけにということが多いようですが、どうしてそうなるのか私には不明です。

とにかく、運動器の不具合のほとんどが筋肉に原因があるにもかかわらず、「筋学」が全く勉強されていないのです。そして、まちがった診断がされているのです。

この病態は医師に理解してもらえる可能性は極めて低いです。


# by junk_2004jp | 2011-06-05 08:44 | MPS