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心療整形外科

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2010年 11月 06日

患者さんからの手紙

大変ご無沙汰しております。

先生は毎日、たくさんの患者さんの相手をなさっているので、私のことは憶えていらっしゃらないと思います。

私はちょうど一年前の今頃、加茂先生に治療していただいたSと申します。

下肢に痛みが出たので整形外科へかかったところ、即、レントゲン、MRI、という手順で検査にまわされ、その結果、医師の思った通りの証拠物件(笑)つまり「ヘルニア」が非常に綺麗に素人目にも分かりやすく映っておりました。

そして、その医師は確証を得たとばかりに、その画像を眺めながら「これは典型的なヘルニアですね。これじゃあ痛いわけですよ。神経を圧迫しているんだから。」と自信満々でした。

この時の私は座位もできない、歩くこともできない、そんな状態の中、医師からは今後の治療法告げられず、ただ安静にするように言われ、手術は受ける気はないという私に「おしっこが出なくなくなったりした場合手術が必要です」といわれました。

本当に先の見えない暗闇にいるようで、どっと落ち込みました。

言われるままに、また、実際に横になることしかできなかったので、安静にして過ごす日々が10日近く経過していた頃でしょうか・・・何かおかしい、この痛みは本当にヘルニアが原因の痛みなのだろうか、安静にしているだけで治るものだろうか。

この引っ張られるような攣るような痛みは何なのだろうか・・と自分の中で様々な疑問点や好奇心がわき起こってきました。

そんなとき携帯電話のサイト検索で加茂先生の提唱される考え方に出会ったわけです。

この時の感動(大げさかもしれませんが、事実です!!)は、今でも鮮明に思い起こされます。

本当に論理的な主張であるし、痛みを受けている当事者として、この痛みの根拠を明白に説明し納得させてくれるほどの確かさが、どれほどに患者を勇気づけるか、私は本当に救われる思いがしました。

・・・・・早速、加茂先生の治療を受けたいと強く思い、羽田で乗り継ぎをして小松まで飛びました。

石川県を訪れるののも初めてのことで、まさか病気の治療で小松市に行こうとなどと、それまでの人生では思いもしなかったことですが、あの恐ろしい痛みを何とかするには、先生の病院に行くことが、ごく当たり前の流れだったと思います。

往きの飛行機の中では本当に痛くてシートに座ることができず(座位が困難、座るとどこかの筋肉が突っ張る)3人分の座席を使わせて横になっていたことが、まるで嘘のように、復路では座席に裕に腰かけていた自分を客観的に見て、思わず笑いと涙の両方が込み上げてきたことを思いだします。

その後、何度かメールにて相談させていただきましたが、私の筋痛症は小松でのたったの2回のトリガーポイントブロック注射大変大きな効果がでました。

本当に加茂先生のおかげで早い段階で、つまり急性痛の段階で治癒しました。

ただその後いろんな不安やストレスから痛みに対して敏感になってしまうことがありました。

痛みと精神面との関連性は実は私たち人間の考える以上に深いものがありますね。心身症についても認識が新たになりました。

秋になり衣替えをして、この冷たくなってきた空気の感覚が昨年の今頃のことを思い出させ、毎日痛みと共に生活していた時のことが懐かしく感じられました。

それというのも、今は、痛みから解放された余裕があるから言えることです。

改めてお礼うぃお申し上げたくお手紙を書くことにしました。それではまた。


お手紙、ありがとうございます。

急性痛は比較的簡単に治ります。

痛みとストレスの関係に気づくことです。

なによりも重要なのは、ヘルニアで痛みは生じないという事実を理解することです。

ヘルニアは外力や筋肉のスパズムによる短縮の結果でしょうが、痛みの原因ではありません。このことが早期に理解できたことがよかったですね。


# by junk_2004jp | 2010-11-06 21:19 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2010年 10月 31日

国際腰痛学会(ISSLS)

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# by junk_2004jp | 2010-10-31 10:25
2010年 10月 26日

医療費高騰がいわれているおり、医師に診断治療のスキルを!

どうかしてるぜ!(ブラマヨ風に)

これが実態か

医療費高騰がいわれているおり、医師に診断治療のスキルを!_b0052170_18104510.jpgAさん(50歳代)は3カ月前、テニスのとき8時間ほど寒い中を立っていました。

次の日より図のような痛みが出現。

下記のような経過で当院を受診されました。

跛行、階段は手すりをもって、ベッドから起き上がるのがたいへん。

2回のTPBでとても改善し、跛行はなくなり、手すりを使わなくてもよくなりました。(自己負担金合計2300円)

このような症例はMPS(筋筋膜性疼痛症候群)の概念を知っていれば、レントゲン1枚撮ることもなく簡単に治せます。

ところが医師はその概念がないことが多く、行き当たりばったりに検査をして、見当はずれの治療を始めることがあります。

このようなケースはなにもめずらしいことではないのです。

3ヶ月前から左下肢に痛みがあり、整形で診ていただきましたが、はじめは診断がつかず湿布薬と痛み止めの処方を受けて様子を見ていました。

その後、あまり症状が改善しないので、他の整形を数軒受診しました。中には県では膝のスポーツDrとして高名な先生もいらっしゃいました。その先生は膝ではないということでした。また他の医師はCT撮影を行い膝に若干の異常があるいわれましたが確定診断はつきませんでした。

しばらくたっても症状が改善しないので、下肢血流の検査を他の専門医で診ていただきましたが、脈管に異常はなく、ただ血流量が反対の足の1.5倍あると言われましたが診断はつきませんでした。

最近になって自発痛が起こり、夜もあまり眠れなくなりました。足を地面につけるとかなり痛みます。

再度、最初の整形を受診したところ、MRI撮影を行い椎間板ヘルニアと診断され、内服薬と痛み止め、コルセットの治療をすることになりまいた。

薬は約1週間服用しましたが、ほとんど症状は改善しません。ネットで検索したヘルニア症状(素人判断ですが)はほとんど見られません。

若干の痺れがあるだけで(以前からあった)腰痛や足上げや、前屈、後屈当でも疼痛はありません。最近、痛みの原発部位がふくらはぎの外側に限局してきており、そこを伸ばす(ストレッチ)と痛むと再三訴えましたが、考慮してもらえないそうです。


今日の掲示板より(別の症例です)

初めて投稿いたします。半年前から右膝の関節が階段の上り下りや曲げたときに痛み、2か月前から手指の関節、手首、足の裏,左膝、が痛み始め、整形外科、内科でレントゲン、mriの検査、リュウマチ、膠原病の血液検査をしましたが異常はありませんでした。

お医者さまは更年期、老化、運動不足とのことで、原因が分からずとても悩んでいます。線維筋痛症も疑いましたが違うだろうとのことでした。

それほどひどい痛みではありませんが体を動かすと関節がズキズキするので気になります。このままではいけないと思い、いろいろ試してみたいのでアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

太ももの内側の膝の近いところやふくらはぎの外側が押さえると痛いです。

2軒整形外科を回りましたが一軒は内視鏡で膝の中を見た方が良いと言われました。

もう一軒は膝をを支える筋肉をつけるために体操をするように言われました。体操は続けていましたが効果がなく痛みが増した状態です。また精神的に何軒もドクターショッピングをしており、疲れていますので可能性はあると思います。
____

レントゲンばかり撮り、関節も綺麗でどうしてなのかわからないとばかり言われていました。温かいお言葉をいただき涙が出ました。


# by junk_2004jp | 2010-10-26 13:52 | 急性痛
2010年 10月 25日

手術は大成功

http://www.daily.co.jp/gossip/article/2010/10/14/0003531140.shtml

兄弟デュオ、ビリー・バンバンの菅原孝(66)が、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を患い、8月13日に手術を受けていたことが13日、分かった。加齢によって脊柱管が狭くなり、足や腰に痛みやしびれを発症するもので、孝は腰部3カ所の手術を受け、8月27日に退院していた。現在は少ししびれが残る状態だが、立ち続けは負担がかかるため、座りも含めてステージをこなしていくという。


先日、TVでこのことをやってました。内容をはっきりと覚えているわけではありませんが、

たしか・・・

2年ほど前から間欠性跛行、最近は5分も立っておれない。

福井医師(みのもんた氏を手術)が主治医、「これは痛かったでしょう。3ヶ所で狭窄されています。」

やっと痛みを分かってもらえる医師に出会えたと感激。

手術は大成功、痛みはなくなる。

このような内容でした。

ビリーバンバンといえば、「白いブランコ」



最近では「また君に恋してる」



# by junk_2004jp | 2010-10-25 18:43 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2010年 10月 22日

なにこれ珍診断

もう、おなじみの背骨の専門医による珍診断=タオルがしぼり難くなったらオペね!

Aさん(61歳、男性)は4月に、一日中重いものを運ぶ仕事をしました。

次の日から両手、両足がしびれました。

病院を受診し、頚のレントゲン、MRIで、「脊髄が圧迫を受けている、タオルがしぼれなくなったら手術です。」といわれました。

そんなこといわれても・・・それで整骨院で治療をうけました。

Aさん「朝方とくにしびれが強いですが、しばらくするとやわらぎます。」

私「何かストレスはないですか?」

Aさん「退職しましたので何もストレスはありません。再雇用で部署が変わりましたが・・・」

私「よく眠れますか?」

Aさん「朝5時ごろに目が覚めますが歳のせいでしょう。」

私「なんでも歳のせいにすれば医者は楽ですよ(笑)。疲れやすいですか?食欲は?めまいや耳鳴りは?口が渇きませんか?おしっこは近くないですか?便秘や下痢は?」

Aさん「耳鳴りがします。尿が近いでしょうか・・。」

なにこれ珍診断_b0052170_205377.jpg


図のような圧痛点がありました。

MPSです。重い荷物を一日中運んだのが原因でしょう。

それから退職直後の4月は何かと調子が悪いものです。

職業、責任の喪失感や新しい部署での仕事などの緊張などが一因になっているのでしょう。

TPB後はしびれは軽減しました。


# by junk_2004jp | 2010-10-22 20:11 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾