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心療整形外科

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2022年 02月 27日

ある絵手紙

先日、本を開くと患者さんから頂いた絵手紙を見つけた。2005年と書いてあるのでもう17年前のものだ。

お名前は書いてあるのだが、私には全く記憶がない。

17年前はまだ慢性痛という概念も一般的ではなかった。トラムセットなどの慢性痛適応の薬剤もなかった時代だ。

慢性痛の患者さんが回復に向かうきっかけを見つけたのだろう。

自戒と従業員教育に役立っている。

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# by junk_2004jp | 2022-02-27 00:27
2022年 02月 26日

本当に脊柱管狭窄症が痛みやしびれの原因か?


実際に診察もしないでよくなった人に対して異論を言うのはいかがなものと思うが。

私は脊柱管狭窄の手術をしたが、改善しない人をたくさん診ている。私の見解を述べる。

「2009年頃に突然、発症しました。300メートルほどの距離も歩けなくなったんです。歩き始めるとすぐに腰に痛みが走るから、何度も立ち止まり休みながら歩くことしかできなくなってしまった。面白いことに、お腹が減っているときは痛くない。ご飯を食べて体重が重くなるとめちゃくちゃ痛くなるんですよ」
3年後に脊柱管狭窄症と診断され手術を受けるも、わずか1週間で退院。脊柱管狭窄症は治ったが、今も腰が痛むという。
歩くことに関係している筋肉「腸腰筋」が関係しているように思う。突然、脊柱管の狭窄が起こるなんて到底考えられない。

痛みが起きる数日前にMRIを撮っても同じ所見だったはずだ。

腸腰筋が攣った状態なんだと推理する。

いわゆるテニス肘になったことがある人なら分かると思うが、それと同じことなのだ。放置すると長期にわたって痛みがでる。物を持つと痛いがしばらく休むと回復する。

腸腰筋は歩くことに関係しているのでより惨めに感じる。

手術してよくなることがあるのは、プラシーボ効果のほかに、術中の体位や筋弛緩剤の投与に関係しているのではないかと思う。全身麻酔のとき挿管のときなどに筋弛緩剤を投与するが、それはもうグニャグニャになる。五十肩もいっぺんに治ってしまうかもしれない。

蝶野氏

手術前はどんな結果になるかわからず怖かったが、想像もしなかった「爽快感」が待っていた。
「術後のあの爽快感は今も忘れないよ。麻酔が解けてベッドで寝てるときに、これまでの腰や足の痛みがなくなってるんです。手術前までは寝転がるだけで感じた痛みが全然ない。これには驚いた。
全身麻酔療法という奥の手もありかもしれない。

真の原因を理解して治療しないと何回も手術することになる。手術は大ケガなんだからますます悪化することもある。






# by junk_2004jp | 2022-02-26 18:19 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2022年 02月 25日

神経根性疼痛、椎間板性疼痛、椎間関節性疼痛


脊椎手術派の医師の痛みに対する考え方はどこから来ているのだろうか。

「神経根性疼痛」・・・椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄を切除して除圧

「椎間板性疼痛」「椎間関節性疼痛」・・・固定術

痛みの発生源が神経根や椎間板や椎間関節にある。特にそれらが老化変性している場合。

その発想の根源は下の実験にあるものと思われる。

高張食塩水(6%)(生理食塩水は0.9%)を各部位に注射したときに、つまり注射部位が痛みの発生源、脳はその部位に応じて図のごとく痛みを認知する。

患者の痛みの部位を聞き、画像(レントゲン、MRI)所見と照らし合わせて、痛みの発生源を推理(診断)する。

この方法だと、圧痛点があってはまずいわけだ。だから触診をしないのだろう。

●本当は神経根部や椎間板や椎間関節から痛みが発生しているのに脳は図のように誤認していると考えている。その誤認している部位に圧痛があっては説明がつかない。

●健常者にもヘルニア、狭窄、椎間板や椎間関節の変性はごく普通にみられる。

●痛みの悪循環の説明がしにくい。

●痛みが状況に応じて変化する説明がしにくい。

●手術以外の治療はその場しのぎに思う。

●この考え方は腰に限らない。頚、膝、肩なども同じように考える。

●頚椎の⅚間の椎間板変性があるが無症状の人がむち打ちにあって痛みが続く場合、正しく診断、治療されることは期待できない。


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# by junk_2004jp | 2022-02-25 02:04
2022年 02月 24日

圧痛点≒トリガーポイント≒アゼ穴≒ツボ


痛みの治療で圧痛点はとても重要です。

そこは痛みが過敏になった点で、治療するポイントになります。

もちろん、その点は脳に続いています。だからそこに介入することは脳に介入することです。

圧痛点の地下には過敏になったポリモーダル受容器があります。そんなに深くはないでしょう。私は1㎝ぐらいの注射針でほとんど対応しています。

古来より、その点を突いたり、揉んだり、刺したり、灸をしたり、さすったりして治療してきたわけです。

圧痛点は痛みの源流です。

トリガーポイントブロックは痛みの源流のブロックです。片側の腰痛では「腰腸肋筋、中殿筋、腸腰筋」3つぐらいがよくあるパターンです。

神経ブロックは川の中流でのブロックです。

神経根ブロックは河口でのブロックです。

トリガーポイントブロックの方が、簡単で危険もなくだれでも、特に経験がなくてもできます。

痛みの治療は問診と触診でほとんどわかります。

「悪性腫瘍、感染症、リウマチ系の自己免疫疾患、痛風・偽痛風、帯状疱疹」を除外します。

治療すべき損傷の有無は検査の必要があります。損傷の治療と痛みの治療は別の問題です。損傷が治癒(断端が閉鎖)した状態でも痛みが続いているのを慢性痛=神経障害性疼痛というのでしょうか。

ほとんどの痛みは「治療的診断」をすればいいのです。

膝痛の場合は「内側広筋、鵞足の3筋、腸脛靭帯、腓腹筋、膝窩筋」にできた圧痛点。

半月板損傷は痛みのある人も痛みのない人も同等で成人の6割にみられるとのことです。

下の文章からも軟骨障害は痛みの原因というよりかは、痛みの続いた結果と見た方がよいでしょう。

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# by junk_2004jp | 2022-02-24 03:07 | 痛みの生理学
2022年 02月 23日

患者さんも知っておきたい痛みの基本


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C線維の先端についているポリモーダル受容器で痛みの電気信号が作られ、神経根を通って脊髄後角に入り、旧脊髄視床路を通って脳に行き、痛みを感じます。

痛みを感じると、例の痛みの悪循環が始まるのです。

痛みが繰り返し脳に入力されると脳は痛みを学習してより過敏になっていきます。中枢性感作といいます。それが慢性痛の本態です。個人差がかなりあります。

神経根部で痛みが発生することはありません。つまり、ヘルニアや脊柱管狭窄が痛みの原因になることはありません。

「リウマチ系、痛風系、感染症、悪性腫瘍、帯状疱疹後神経痛、幻肢痛を除いて」

痛みは外力によって生じます。電気信号だということはそういうことですね。

①大きな外力(打撲、捻挫など)組織損傷を伴うでしょうが、その治療と痛みの治療は別問題です。

②繰り返される外力、これも組織障害を伴うことがあります。組織障害があっても痛くないことがあります。別問題です。

③長時間の固まった姿勢(ストレスもここにはいるでしょうか)

④筋肉の伸張性収縮(ぎっくり腰は腸腰筋の伸張性収縮、むち打ちは胸鎖乳突筋、斜角筋の伸張性収縮):伸びきった状態で力をいれる。伸ばしながら力をいれる。
下り坂もそうです。

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# by junk_2004jp | 2022-02-23 19:50 | 痛みの生理学