人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心療整形外科

junk2004.exblog.jp
ブログトップ
2024年 12月 27日

パラダイムシフト

パラダイムシフト(英語: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが、革命的に、もしくは劇的に変化すること。(Wiki)

長引く痛みについて(傷治った後も痛む、慢性の痛み)

旧説
軟骨、椎間板、腱板、半月板が傷んでいるから痛い
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄が神経を圧迫して痛みやしびれがでる

新説(といってももう40年ほど経っている、私のHP25年、私の本15年)
生物・心理・社会的疼痛症候群
心身一如
痛みは脳に記憶される
  • 痛みの定義1986年、痛みの生理学の発展
  • MRIの普及で侵襲なく健常人の検査が可能となり、ヘルニア、狭窄症、半月板、関節軟骨などの異常が健常人でも多くに見られた。
  • これらの異常が痛みの原因だとするには生理学上矛盾が生じる


保険診療の病名、診療報酬も旧説のまま、新説に対応していない。

学会のHPも旧説


この症例、私ならレントゲン、MRIなしでももちろん手術なんかしなくても改善できただろう。
この医師は診断も旧説のままで、手術も下手。
私は大学病院で脊柱管狭窄症の手術をしたが回復せず車いす状態だった人を改善したことが2度ある。この記事のように神経を切断してしまってはだめ。





# by junk_2004jp | 2024-12-27 18:19
2024年 12月 27日

慢性痛の心療内科的方法

傾聴・共感・受容・支持・保障 (✖上から目線)

  • 傾聴:「いつ頃から、キッカケとなった出来事は、今までどのような治療をしたか、痛みやしびれの範囲は、症状の強弱は、睡眠、頻尿は」

  • 共感、受容:「それは辛かったですね。よくわかりました。」

  • 支持、保証:「最近の医学では、脳が痛みに過敏になった状態といわれていて、日本では2300万人がいます。珍しいことではありません。脳は個人差がありますので、協力して治しましょう。よくなりますよ。なお、レントゲンやMRIでみられた変化は健常人でもよく見られることで気にしないでください。」











# by junk_2004jp | 2024-12-27 07:36 | 慢性痛
2024年 12月 26日

プラシーボの力、ノーシーボの力

国際疼痛学会で「痛みは不快な感覚的、情動的体験」と定義されて、慢性痛は組織損傷が治癒したと思われるあと(3か月)も続く痛みと定義されている。

組織損傷が治れば(断端が閉鎖)痛みが治るというものではない。元通りに修復されないこともある。痛みが治れば組織損傷が治るというものでもない。

だから最初から損傷の治療と痛みの治療は別のこととして取り扱うべきだ。痛みの治療は迅速に!損傷の治療は熟慮して!

膝痛についてみてみよう。

原因となる事件は次のようなことが考えられる。
①ゴルフ、旅行でよく歩いた
②草むしりなど長時間座っていた
⓷から足を踏んだ、ジャンプの着地に失敗した

いずれも損傷は小さいもので、安静にする必要はないと思われる。だがこれが慢性痛になる可能性はないとはいわれない。

ノーシーボは過剰な検査をして不安を与えることだ。「軟骨が傷んでいる」「安静にしないと歩けなくなる」

プラシーボは手術が最強だが経費がかかり、再発すると何回も必要となる。
再生医療も経費のかかるプラシーボ
グルコサミン、プロテオグリカンもプラシーボ
痛みの治療はプラシーボ抜きでは考えられない。

安くて、安全。ノーシーボをいわないこと。よくなることを保証する。


プラシーボの力、ノーシーボの力_b0052170_16352738.png
歯車印より日本語字幕にして速度を緩くして読んでください。

ニセ手術でもすっかり治った。日本ではこのような研究はできない。アメリカのplacebo,nosebo のビデオはいっぱいあります。






# by junk_2004jp | 2024-12-26 16:42 | 痛みの生理学
2024年 12月 26日

痛みは脳を変え、脳は痛みを変える ~慢性痛の最新脳科学~



痛みは脳を変え、脳は痛みを変える ~慢性痛の最新脳科学~_b0052170_01043646.jpg
痛みは脳を変え、脳は痛みを変える ~慢性痛の最新脳科学~_b0052170_01081121.png

〇 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/g/JAMSNET/hw080523.html

“痛みは小火のうちに消しましょう。火事にしてはいけません。”
“痛みを我慢してはいけません”
“痛みを小火のうちに消さなっかことが あとで慢性の難治性疼痛に繋がります“

〇 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/48/3/48_3_234/_pdf/-char/ja

痛みの可塑性 ガマンしてはいけない痛みの話



# by junk_2004jp | 2024-12-26 00:51 | 慢性痛
2024年 12月 25日

"痛みそれは心の起源”


「痛み」は、もっとも原始的な感覚だ。このシステムこそ、実は「心の起源」なのではないかと研究者は言う。例えば、痛みは意外といい加減。脳の受け止め方次第でその感じ方が変化する。痛みは傷ついた患部ではなく、脳が生み出した、自身の危険を伝える警報信号だからだ。脳が生み出す感覚のため、失恋などで心が傷ついたときも、体が傷ついたときも脳は同じ反応をしていることもわかってきた。痛みと心の不思議な関係を妄想する。

  • 痛みに関わる主な臓器は実は脳なのです。(ハーバード大学)
  • 痛みを長引かせる脳のしくみ(仙波恵美子教授)
  • 慢性痛の「痛み」を脳波で測定(カリフォルニア大学)
  • 慢性痛は脳が作り出す防衛機構(加藤総夫教授)
  • 慢性痛は組織の治癒期間を終えても続く。最終的にでさまざまな情報が統合(処理)されて痛さを感じる仕組み。(北原雅樹教授)
  • 慢性痛、原因は脳の誤作動 日経新聞2023・7・22
  • 痛みは脳や体に記憶されるー心理社会的因子も考慮して早めにアプローチを(中村雅也医師)



# by junk_2004jp | 2024-12-25 13:18 | 慢性痛