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心療整形外科

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2025年 08月 01日

日本の痛み治療の遅れ

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これは次の本から
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一方、ガンの治療も遅れているということだ




皆保険は急性の病気に対してはうまくいった。たとえば、大ケガとか心筋梗塞、狭心症、急性腹症、脳出血、脳梗塞など。これらはチーム医療が必要で、ある程度大きな規模、機材が必要で、医師の年齢もせいぜい55歳ぐらいまでか。



# by junk_2004jp | 2025-08-01 12:07 | 痛みの生理学
2025年 07月 18日

頚部痛と両上肢のシビレ

50歳代、男性

3か月ほど前より、頚部痛と両側の腕のしびれがある。

「お仕事はどんな姿勢が多いのですか」
「昼は営業で夜は車の運転です。」
「えらく頑張っていらっしゃいますね。」
「はい、息子が大学に行くためです。」
「給料は上がらず、税金や電気料が大きいから大変ですね。学費も外国人優遇ですね。」
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両側の斜角筋、僧帽筋、上腕三頭筋、前腕伸筋、合谷の圧痛点
両側で20~30ポイントに30ゲージの注射針で0.5%メピバカインを合計10㎖を注射した。すぐにシビレ、痛みは取れて楽になった。

「斜角筋が凝っていたのですよ。肩や頚をよく動かしてください。姿勢からくることもありますが、ストレスも大きく関係しています。シビレは重いものを持っているとジーンとした感じになりますね。それと同じでうっ血と関係しているかもしれません。ゆっくり休養するのがいいのですが、そうもいきませんのでしばらくは頑張ってください(笑)。具合が悪くなったらいつでも来てください。お薬はどうしますか。」

もちろんレントゲンやMRIを見たわけではない。触診と問診で十分だ。

私は保険診療の枠内でこのような治療をしている。いろんな治療法があるのだろう。鍼、指圧、マッサージ。電気治療、牽引、薬など。

効果は個人差がある。もちろんプラシーボもある。(それを利用しない手はないのだが)。地域差、民族差、時代差など。

最悪はレントゲンを撮り、MRIを撮り、「C4/C5が狭くなっていてヘルニアが神経を圧迫している。しばらく治療してよくならなければ手術だ。」

次は自慢話になるが、昨年ある人から頂いたハガキだ。

「加茂先生のように、人の心身の痛みを深く感ずるセンサーをたくさん持っていらっしゃる、すぐに適切に御加療下さる医師にはまだ出会えません。職員さんもいつも温かくホッと安心できる空気も良いお薬になりました。」

痛みやシビレは「不快な情動的、感覚的体験」と定義されている。リウマチ系、痛風系、感染、悪性腫瘍、帯状疱疹後神経痛ではないという診断しかできない。それ以外はすべてMPS(筋筋膜性疼痛症候群)なのだ。

それをどの手を使って生きて行くかはよく理解した上で個人の自由なのは当然のこと。



# by junk_2004jp | 2025-07-18 02:17 | MPS
2025年 07月 14日

自分で治せる!痛みほぐし地図


患者さんも医師も治療家も是非!
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# by junk_2004jp | 2025-07-14 13:18 | 慢性痛
2025年 07月 06日

痛みに関するお知らせ

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A4紙1枚にまとめました。

慢性化させない。
慢性化してしまった人にはどうするか。



# by junk_2004jp | 2025-07-06 20:21 | 痛みの生理学
2025年 07月 03日

私とは意見が違う

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2024年12月作成

監修は脊椎脊髄が専門の整形外科教授です。製薬会社から頂いたパンフレットです。
ご迷惑がかからないように名前は黒塗りしました。
内容は日本整形外科学会ホームページ、日本脊椎脊髄学会ホームページに書かれている内容と同じです。多くの医師はこのように考えているのだろうと思います。

私とは意見が違います。
邪馬台国の畿内説、九州説は実生活に影響はありませんが、この脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアの説は多くの人に影響があります。

冊子に書かれているのは「脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて炎症を起こすことで痛みが生じる。」「椎間板ヘルニアは髄核に神経が圧迫されるため痛みが生じる」

私の説を仮に「ポリモーダル説」とします。(ポリモーダル侵害受容器は痛覚神経の先端についている)

この冊子に書かれている、学会のHPに書かれている説を「神経根説」としましょう。

私が開業したころは痛みの生理学がまだ未発展のころでした。脊柱管狭窄症という病名はまだ教科書には登場していませんでした。

椎間板ヘルニアも擬陽性とか偽陰性があり何だか怪しげな病態でした。大学にも県立中央病院にもMRIはありませんでした。

大学ではヘルニアや狭窄症の手術は見た記憶はありません。

インターネットが来るまでは多くの医師は私と同じ「ポリモーダル説」だろうと思っていました。少なくとも「神経根説」と学会を二分するだろうと思っていました。ところが未だに多くの医師は「神経根説」です。私はここがとても不思議に思うところです。

「神経根で起こった痛みの信号は脳に行く、脳はその痛みの信号は神経根から来たとは判断しないで背中や腰やお尻や下肢から来たと誤認している。」ということですね。これでは腰やお尻や下肢にある圧痛点を説明できないです。

あるいは、ヘルニアや狭窄があると先端にあるポリモーダルが過敏になるということを生理学的に、統計学的に説明しなければいけません。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの手術をしたがよくならない、あるいは診断を受けたがよくならない人をたくさん診てきました。

痛みの悪循環

そもそも「神経が圧迫を受けると痛みやしびれが生じる」という生理学がありません。

ポリモーダル侵害受容器で生じた痛み→防御的脊髄反射で筋肉の緊張と痛み→動かさない、不安、睡眠障害→痛み

中枢性感作(痛覚変調性疼痛=慢性痛)

「覚変調性疼痛」=「慢性痛の一部」は最近よく使われる痛み学の専門用語です。慢性痛2315万人。

腰、膝、肩頚など部位によって痛みのメかニズムが異なることはありません。

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この2つの図はリリカという薬剤のコマーシャルからです。

神経がこのようになるとまずマヒが生じます。マヒとは痛みと逆の現象です。ハネムーン麻痺、腓骨神経マヒ(下垂足)、尺骨神経マヒ(下垂手)など。

この傷ついた神経の部分に新に侵害受容器ができたり、交感神経や痛覚神経と交叉したりすることがある。CRPSⅡ、幻肢痛、カウザルギー。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアによる痛みをこれで説明するのはいかがなものはと思う。

まずマヒが生じそのうちの〇%が痛みが生じる、ということになる。その痛みは手術で治るというレベルのものではきない。その痛みをCRPSⅡという。

下肢上肢を切断した人の何パーセントに幻肢痛が生じるのだろうか。

神経障害性疼痛でヘルニアや脊柱管狭窄症で痛みが生じていると説明するのは間違いだと思う。


# by junk_2004jp | 2025-07-03 23:59 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾