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心療整形外科

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2024年 12月 26日

痛みは脳を変え、脳は痛みを変える ~慢性痛の最新脳科学~



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〇 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/g/JAMSNET/hw080523.html

“痛みは小火のうちに消しましょう。火事にしてはいけません。”
“痛みを我慢してはいけません”
“痛みを小火のうちに消さなっかことが あとで慢性の難治性疼痛に繋がります“

〇 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/48/3/48_3_234/_pdf/-char/ja

痛みの可塑性 ガマンしてはいけない痛みの話



# by junk_2004jp | 2024-12-26 00:51 | 慢性痛
2024年 12月 25日

"痛みそれは心の起源”


「痛み」は、もっとも原始的な感覚だ。このシステムこそ、実は「心の起源」なのではないかと研究者は言う。例えば、痛みは意外といい加減。脳の受け止め方次第でその感じ方が変化する。痛みは傷ついた患部ではなく、脳が生み出した、自身の危険を伝える警報信号だからだ。脳が生み出す感覚のため、失恋などで心が傷ついたときも、体が傷ついたときも脳は同じ反応をしていることもわかってきた。痛みと心の不思議な関係を妄想する。

  • 痛みに関わる主な臓器は実は脳なのです。(ハーバード大学)
  • 痛みを長引かせる脳のしくみ(仙波恵美子教授)
  • 慢性痛の「痛み」を脳波で測定(カリフォルニア大学)
  • 慢性痛は脳が作り出す防衛機構(加藤総夫教授)
  • 慢性痛は組織の治癒期間を終えても続く。最終的にでさまざまな情報が統合(処理)されて痛さを感じる仕組み。(北原雅樹教授)
  • 慢性痛、原因は脳の誤作動 日経新聞2023・7・22
  • 痛みは脳や体に記憶されるー心理社会的因子も考慮して早めにアプローチを(中村雅也医師)



# by junk_2004jp | 2024-12-25 13:18 | 慢性痛
2024年 12月 24日

線維筋痛症

加茂先生の診断ではMPSだけど、痛みが広範囲のため線維筋痛症かもしれないということで、退院してから地元の線維筋痛症を診てくださるリウマチ科を受診したところ、やはりギリギリ線維筋痛症と診断できる感じ(線維筋痛症かどうかのボーダーライン)で、先生の診断とほぼ同じでした。

結局、線維筋痛症だとしても薬以外でどう自主的に治療に取り組めるかがとても問われることが分かりました。加茂先生がおっしゃる、筋肉をほぐすことや身体と心の両方の改善は線維筋痛症の診断がついても同じく大切だと感じました。

他の方のお話を伺うと、集学的治療を終了した方でも、椎間板ヘルニア説を信じていればそこに痛みが残っている話も聞きます。

私はヘルニアは関係ないんじゃ?と自分で気付いたから思い切って、遠方でしたが加茂先生に診ていただくことを決意しました。先生とお話させてもらえてその考えがしっかり自分の中に根付いたおかげで今、普段は全く痛みがなく、何か作業をしたときは人よりは痛くなりやすいかな?というくらいにまでなりました。私は集学的治療を受ける機会はなかったのですがそれでも加茂先生のお陰で、ちゃんと治っていくコースを選べました。改めてありがとうございました。


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この三角全体で日本は2300万人います。線維筋痛症は200万人です。どのクラスかを診断してもあまり臨床的には意味がありません。治療法はクラスよって違うわけではなく、個人によって変わってきます。

診断は18か所の決められた部位に11以上圧痛があり、3か月以上続いているのを線維筋痛症としているのです。

除外診断はありません。ヘルニアは除くとか変形性膝関節症は除くといったことはありません。

私の患者さんにも線維筋痛症の人はたくさんいます。線維筋痛症と告げていない高齢者もいます。頚、腰、膝の痛い人なんていっぱいいます。

線維筋痛症は特殊な病気ではありません。どんな痛みも出世(?)して頂点にたっすることだってあるのです。その原動力となるのは、不安、環境です。医師の言葉は重要です。

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# by junk_2004jp | 2024-12-24 16:28 | 慢性痛
2024年 12月 23日

椎間板ヘルニア、メールを頂きました。

先生、こんにちは。以前入院でお世話になった者です。

整形外科で椎間板ヘルニアと診断され手術を勧められましたが、手術をしても治るかどうかわからないという説明に納得がいかず、先生のところにたどり着きました。

先生の方針を基に退院後もできることを続けていたら時間はかかりましたが、ほとんど痛みがなくなりました。

今は沢山良い先生がいらっしゃいますが、やっぱり「椎間板ヘルニアなどは関係ない」とおっしゃる先生は少なく、いや、ほとんどいらっしゃらないように感じます。

先生がずっと前にこのようにおっしゃっていたことは本当に素晴らしいことであり、大きな大きな功績だと思います。

どんなに良い技術があっても、「椎間板ヘルニアなどは関係ない」という一点が抜けているだけで慢性痛に苦しむ人はあまり減らないと思うので私は早いうちに加茂先生に出会えて良かったです。ありがとうございました!


★頚椎ヘルニアでは痙性マヒを起こすことがあります。それは頚椎には脊髄があるからです。病的反射(バビンスキー反射、トレムナー反射、足クローヌス、腱反射亢進)がでる、痙性歩行、知覚鈍麻~脱失で脊髄マヒが起こっているのがわかります。ヘルニア、(後縦靭帯・黄色靭帯、腫瘍)

★馬尾症候群;腰のヘルニアで急に大量の髄核が飛び出て馬尾神経を絞扼して下肢のマヒ、膀胱直腸障害(副交感神経マヒ)をおこす。48時間以内に脱出した髄核を取り除く必要がある。マレ。


# by junk_2004jp | 2024-12-23 02:41 | ヘルニア脊柱管狭窄症の矛盾
2024年 12月 19日

疼痛性障害

慢性痛は精神科的にいうと「疼痛性障害」だ。3か月後(損傷が治癒した後)も痛みが続くのは脳脊髄が痛みに過敏になるためで精神科の分野となるわけだ。

疼痛性障害とは、身体の一部もしくは複数の箇所が強く痛む状態で、身体的な原因がないか不釣り合いで、その痛みに対する懸念や過度の不安を背景に生活に支障を来している状態を指しています。
例えば、身体的な原因や既往があったとしても、現時点でのその人の病状を捉えるには不釣り合いなほど、強い疼痛症状を呈しているということが特徴です。
疼痛性障害では、多くは解剖学的にも解釈できうる痛みである「疼痛」のことでありますが、痛みのタイミングやとくに強さ、持続時間には心理的な要因が影響していることが特徴です。
痛みの強さは、治療を必要とするほどの強い痛みであり、生活を送るのに著しい苦痛・過度の懸念と心配に時間が費やされるなどの支障を伴います。
一般的な病院に通う人のうち、約3%の患者様が長引く痛みを訴え、1カ月に最低1日は痛みのせいでやりたいことができないというデータもあるほどです。


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慢性疼痛が精神疾患ということになると2300万人も精神疾患ということになるので、「強い疼痛」「生活に支障」「著しい苦痛、過度の懸念と不安」がキーポイントとなる。急性に起きることもある。

最近連続してこのような症例に会った。師走に多いのかも。


# by junk_2004jp | 2024-12-19 23:04 | 慢性痛