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心療整形外科

junk2004.exblog.jp
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2004年 01月 08日

EBM

EBM : Evidence-Based Medicine

NBM: Narrative-Based Medicine

MBM: Mechanism-Based Medicine

http://www2.aichi-med-u.ac.jp/pain/working.html

いろいろな言い方があるものですね。それでは従来の痛みの医療は何に基づいていたのでしょうか?

IBM: Impression-Based Medicine 画像の印象に基づいた(思い込みに基づいた)医療とでもいったところでしょうかね。

# by junk_2004jp | 2004-01-08 20:44
2004年 01月 02日

私が骨折しました

あけましておめでとうございます。今日は妻とゴルフ初夢杯にいきました。ワンホール終わったところで、下り坂で転倒しグキッと音がしたように思いました。普段の運動不足と体重増加のため不覚をとりました。

強い痛みと、軽い吐き気、悪寒、冷や汗。私だけがクラブハウスにもどり、氷で冷やしてまっていました。

痛みの第一波は、外力→侵害受容器→Aδ繊維です。

この時、脊髄で反射的に交感神経の緊張がおきて軽い吐き気、悪寒、冷や汗がでたのです。

しばらくは割合痛みが引きましたが、痛みの第2波がきました。患部はブラジキニンなどの発痛物質でジューシーな状態になりC繊維、ポリモーダル受容器の関係する痛みです。家に帰りレントゲンを撮りましたら足関節の外顆骨折です。足関節のずれはありませんし、骨折のずれもそれほどではないので、弾力包帯とギプスシーネの固定でよいと思います。1~2ヶ月位で骨折は治癒するでしょう。いい経験になりました。

それでも、外来の診察希望の方、3人診ましたよ。零細自営業者のつらいところです。
私が骨折しました_b0052170_14491865.jpg


# by junk_2004jp | 2004-01-02 21:47 | 急性痛
2003年 12月 20日

ブッシュ大統領の膝痛

【ワシントン=永田和男】マクレラン米大統領報道官は17日、ブッシュ大統領(57)がひざの痛みを訴えているため、18日にワシントン市内のウォルターリード陸軍病院で検査を行うと発表した。

報道官によると大統領は4月末、日課のランニング中にふくらはぎの筋肉痛を覚えたが、放っているうちに右ひざが痛むようになった。最近は屋外で走るのは控え、ひざに負担の少ない屋内ランニングマシンに切り替えているという。

18日は、イラクなどで負傷した将兵を見舞うため、同陸軍病院を訪れる予定だったことから、合わせて磁気共鳴画像装置(MRI)による検査を受けることにした。また同病院には前立せんがんの手術を受けたパウエル国務長官(66)が入院しており、大統領は同長官を病室に見舞うことも計画しているという。(読売新聞)

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ひざの痛みを訴えていたブッシュ米大統領は18日、ワシントンの病院で磁気共鳴断層撮影(MRI)検査を受けた。右ひざに靭帯(じんたい)の傷と軟骨の軟化症状が見つかったが、手術の必要はないとの診断だった。

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マラソンをする人などに見られる「ランナーズ・ニー」の状態で、主治医はひざに負担をかけないように注意しながらジョギングを続けるように助言したという。

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反対側の膝も検査してみたら同じ状態かもしれない。最初の引き金はちょっとした外力だったが、ストレスが追い風となり痛みの悪循環をおこしたのだろうと思います。

医師の説明、対応次第では、頑固な痛みに変化していく可能性はあります。たとえば「靭帯の傷と軟骨の軟化があります。痛みはそのせいでしょう。走らないようにしてください。」

痛みがおきて1Wぐらいしてから診察に来た場合

「疲労性のものでしょう。しばらくで治ると思います。」:これは願望ですが根拠はありません。

「この痛みがどのように変化していくか、予想できません。」:医学的にはそのとおりですが・・・。

その場で痛みを取ってやる。

どれがいいのでしょうかね~。これが加害者、被害者、保険者がからんだ事故(むちうち)だったらどう表現すればいいのでしょうか?

大統領の場合、老化とかストレスという言葉は禁句なのでしょう。その点、「ランナーズ・ニー」という表現は無難でうまい表現だと思います。

日本人は表現がまずいですね。「むちうち」「突き指」「寝違い」などは外傷の様子や構造上の変化をいたずらに想像させたりします。

# by junk_2004jp | 2003-12-20 20:07 | 慢性痛
2003年 12月 18日

神経痛

”坐骨神経痛”は有名ですが不思議な病名です。腕神経痛、正中神経痛、尺骨神経痛、とう骨神経痛などは聞いたことありません。「頚のヘルニアで”腕神経痛”になった」というような会話はないですね。

また坐骨神経痛は「帯状疱疹による肋間神経痛、三叉神経痛」の場合の”神経痛”とはあきらかに病態が異なります。

”神経”という言葉は”神経質、図太い神経”などの言い方に使われるときは神経≒精神ということだと思います。もう一つは神経線維そのものの意味があります。

”神経痛”のなかにはこの2つの意味があって話しがややこしいのです。”帯状疱疹による肋間神経痛”の場合の”神経痛”は神経線維そのものの意味でしょう。

一般的な”神経痛”の神経はどちらの意味なのでしょうか。「アシ腰の神経痛を患いました」というような言い方をします。謎めいた痛み、不思議な痛みといった意味が込められていると思われます。

どのような病態を”坐骨神経痛”というのか国によっても研究者によっても違うと思われます。だから話がややこしいのです。

医者の場合、「”坐骨神経痛”→坐骨神経繊維の故障?→根性疼痛(コンジョウ疼痛ではありません、コンセイトウツウroot pain)→神経根の圧迫、神経根炎」といった連想ゲームが始まるわけです。

もし神経根炎が事実なら硬膜外にステロイドを注入することによってよい成績が得られるはずです。しかし現実はそうでもない(ファイル104)。ということは幻の連想ゲームだったということでしょうか。

”坐骨神経痛”→坐骨神経繊維の故障・・・・ここの連想で間違っています。お尻から下肢にかけての謎めいた痛みぐらいの連想から始めるべきです。

# by junk_2004jp | 2003-12-18 20:11 | 慢性痛
2003年 12月 16日

脊柱管狭窄症の画像所見

「ファイル」に”脊柱管狭窄症の画像:画像所見は症状とほとんど関連性がない”を載せましたが、狭窄症とはそもそも構造(画像)所見を病名にしたものです。それが症状と画像所見の関連性がないというのですから・・いったいどうなっているんでしょう。ヘルニアがないのに下肢痛などの根症状といわれているものがあるものに対して付けられた”なんちゃって病名”かな?。製薬業界が適応症として脊柱管狭窄症がある薬品(パルクス、オパルモンなど)として売り出し、この病名の火付け役になっている。もっとも痛みやしびれではなくて”麻痺症状”を呈してくるものはごくまれにあるのだろう。

何人かのいわゆる脊柱管狭窄症と言われるであろう患者さんをみていますが、心療内科医の目でみたほうが病態が理解でき、治療もうまくいくことが多い。

「今痛みを心療内科で治す方法があるそうですが、けっして腰痛持ちが頭が悪いなんて事ありません。失礼です!言語道断です!心療内科で治療している方に失礼です。」・・・・・これはあるホームページから拾ってきたものですが、誤解もはなはだしいものです。

診断上の分類の影響:エビデンスはどこにあるのか?(ファイル98)に書かれている「腰痛に対する態度の根本的な改革がなされるまでには、長い過程を要することとなるだろう。」まさに実感です。整形外科医は考えを変えるか、痛みからてを引くべきです。

# by junk_2004jp | 2003-12-16 22:14 | 慢性痛